第12ハウス

表面には表れず内に潜んで存在する事柄を示すハウス。

ハウスの三区分…キャデント
ナチュラル・ハウスのサイン…魚座
サインのルーラー…海王星
サブルーラー…木星

第12ハウスの象意

人にとって内に潜んでいる心(意識)は潜在意識で、第12ハウスの解釈で大切なワードです。

「潜在意識」は自分でコントロールできない「無意識」の部分です。
逆に自覚している意識を「顕在意識」と言います。
その割合は所説ありますが顕在意識が5~10%で潜在意識が95%~90%と言われています。

その潜在意識は下記の画素(氷山)のように「水面下で目に見えない」部分のことを言います。(心理学では氷山の比喩がよく用いられています)

The mind is like an iceberg, it floats with one-seventh of its bulk above water.
心とは氷山のようなものだ。その大きさの7分の1を海面の上に出して漂う

ジークムント・フロイト

第1ハウスから始った経験や記憶が最終的に第12ハウスで潜在意識として蓄積され、第1ハウスである「自分」を創り出しています。

第12ハウスの象徴としては…

  • 表に現れないモノとして…人に見られたくない問題、過去の過ち、犯罪、不倫、隠し財産、脱税。
  • 「隠れる」や「隔離」として…長期間の入院や病気、独居。刑務所、収容所。
  • 「逃げる」意味合いから…現実逃避、酒、薬、夢、毒。

以上のように何となく不穏でダークなイメージばかりではありますが…
決して、悪いハウスではありませんし、悪い意味合いのモノばかりではありません。

潜在意識には、秘めた能力である「潜在能力」があります。
例えば…神秘的な芸術的センスや ”虫の知らせ” のようなスピリチュアルな能力です。

潜在意識を覚醒することで、人間の中に隠れている約90%程ある潜在能力を全てではありませんが発揮することができます。

無意識を意識化へ

第12ハウスと第1ハウスの境であるアセンダントは「自我」。
従って、第12ハウスは自己を創り出す「元」であり、自覚していない自己の盲点でもあります。

無意識(12ハウス)な習慣(6ハウス)や衝動を意識化させる事で心の闇から解き放されます。

精神分析学者のフロイトは、「無意識に心の病や性格形成の根本的な原因がある」と述べています。

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対極のハウス

ハウスは、向かい合うハウス(対極の位置)は関連した意味合いを持っています。

第12ハウスと第6ハウス

第6ハウスは、日々の習慣や職場環境を表すハウスです。
例えば、職場で日々受けたストレスをため込むことで、心に大きな影響を与えます。
結果的に引きこもりや長期的な闘病生活(12ハウス)に陥ります。

ポジティブな例としては…
無意識(12ハウス)を意識化して第6ハウスのルーティーンに落とし込むことで、「生まれ変わり」に相当するような経験をするかもしれません。
健康面での一例ですが、ダイエットの妨げになっていた食べ過ぎや偏った食生活を改め習慣づけることでダイエットの成功と健康的な体を作り上げます。

第6ハウスと第12ハウスは、しばしば健康面に影響を与えます。

第12ハウスはアイデンティティの準備、そして変化へ

12ハウスに在室する天体は大きな可能性を秘めています。
必ず、監禁や見えない敵におびやかされる状態に陥るわけではありません。

トランジットの天体

第12ハウスにトランジットの天体が入るとき、その天体は各ハウスでの経験を終えて、更なるステージへの準備を行います。
今までの経験が、その人の新たなアイデンティティを構築しますから、その天体がアセンダントに近づくころに変化が起こります。

この現象はプログレスでも起こります。
その場合は、内的要因もしくは内的な変化です。
トランジットの場合は外的要因です。

特にトランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)がアセンダントとコンジャンクション(合)する場合は、天体の動きが遅い為、長期間に渡り大きな変化が起こる時期になります。

ただ、トランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)は動きが非常に遅く、基本的に天体がホロスコープを一周するまでに一生が終わる場合が殆どです。

天王星の公転周期ですら約84年ですから、天王星回帰は体験できるかもしれません。

従って、誰もが第12ハウスにトランスサタニアンが巡ってくるタイミングを経験するとは限りません。
冥王星においては公転周期が約247年ですからネイタルチャートの北半球に冥王星がある場合、殆どの方はトランジットの冥王星が第12ハウスに入る状態を経験することはないでしょう。

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第12ハウスが教えてくれる

以下は、オーストリアの精神医学者、精神分析学者、精神科医であるフロイトジークムント・フロイトの言葉を引用したものでありますが紹介させて頂きます。

One day, in retrospect, the years of struggle will strike you as the most beautiful.
いつの日か過去を振り返ったとき、苦心にすごした年月こそが最も美しいことに気づかされるだろう

Maturity is the ability to live with ambiguity.
大人になるということは、あいまいさを受け入れる能力をもつということ

第12ハウスのルーラーは海王星です。
その海王星は、無償の愛、自己犠牲を表し、物事を曖昧にし、全てを「赦す」ことで、「悟り」を教えてくれます。

第12ハウスに天体がない場合

ハウスに天体がない場合は、ハウス・カスプのルーラーで見ます。

ハウスに天体はないハウスの見方ついては、こちら第2ハウスの一例をご参考ください。

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第12ハウス・カスプ

各サインのルーラー(支配星)は以下の通りです。

  • 牡羊座=火星
  • 牡牛座=金星
  • 双子座=水星
  • 蟹座=月
  • 獅子座=太陽
  • 乙女座=水星
  • 天秤座=金星
  • 蠍座=冥王星、サブルーラーは火星
  • 射手座=木星
  • 山羊座=土星
  • 水瓶座=天王星、サブルーラーは土星
  • 魚座=海王星、サブルーラーは木星

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第12ハウスに在室する天体と上昇星

潜在意識と隠れた事柄のハウス
第12ハウスが示す状態を知るには、第12ハウスのカスプとハウスに在室する天体によるアスペクトの状態を知ることも大切です。

これより以下は、ネイタルチャート(出生図)の第12ハウスに在室する天体の場合です。
また、第12ハウスの終わり辺りに天体が在室する場合は上昇星となります。

第12ハウス 太陽

目立つことを好まず一線から退いた人生を送ったり、隠遁的な生活を好む人もいますが、必ずそのような方ばかりではありません。
芸術や芸能などインスピレーションを活かす分野で活躍する人もいます。

第12ハウスに在室する太陽がアセンダントの近くある方は、上昇星が太陽になります。
日の出の時間帯に生まれた方ですから、自我や自意識が強く本音を押し出す子供っぽいタイプです。
第12ハウスの太陽ではありますが目立つタイプです。

太陽は、その人の人生そのものを表す場合がありますから、社会から遮断された環境で働くような職業に就く方もいらっしゃいます。
奉仕的でな職種では病院や福祉施設、社会から離れた環境として船舶関連。隔離的な意味合いでは刑務所。

第12ハウス 月

月はその人の欲求を表す天体です。

その天体が表面に表れない隠れるハウス(12ハウス)に在室しますから、私生活や欲求を隠そうとします。
ナイーブな心の持ち主ですから私生活を秘密して欲求を隠すことが自己防衛となります。
結果的に精神的な安定を促します。

具体的には一人で過ごす時間と空間を確保する事も必要となります。

社会的にも目立つような仕事には就きたくない傾向があり、コンサルタントやカウンセラー、人を癒すようなセラピストに向いています。

封印された母親との無意識レベルの問題やマザコンまたは胎内回帰願望に関する事など。

男性の場合、月は妻を表します。
第12ハウスに在室する月がハードアスペクトを多く形成していると妻への不満もしくは妻から不満を抱かれる可能性があります。
ご夫婦の関係ですから何らかの不満があって当然なのですが…
原因がハッキリしない曖昧な事柄が原因な場合だと返ってぶつかり合う事もなく、不安定な夫婦関係に陥る場合があります。

月が上昇星の方は、気まぐれな面が魅力的で人気運があります。

第12ハウス 水星

知性や分析を司る水星が第12ハウスに在室する場合、神秘的なものや心の深層に隠されたもを探究し知的に理解しようとします。

水星は知性や学習にも影響を与える天体です。
その天体が隠れた静かな環境にいるわけですから、学習環境は静かで一人でコツコツ取り組む事を好みます。
騒がしい環境や大勢の中で学習するのは気が散りやすいようです。
従って、通常の学校教育では大人数の中で学ぶわけですから、その様な環境では十分な能力を発揮し辛いようです。
結果的に評価(成績)としては過小評価される傾向もあるようです。

しかし、一人で静かな環境が確保できている場合は、インターネットを上手く利用して情報発信をすることが出来るでしょう。

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第12ハウス 金星

その人の美と愛、快楽や楽しみを司る金星が第12ハウスに在室する場合、非現実的な楽しみや愛の世界に引き込まれる傾向があります。
金星は、その人の恋愛傾向が現れやすい天体ですから、秘密の恋愛や犠牲的な愛に陥ることもあるかもしれません。

ホロスコープ上の金星と太陽は48度以上離れません。
また、水星と太陽も28度以上離れません。
第12ハウスの金星に水星や太陽が近くに存在するしていると、理想主義になりやすい傾向があるでしょう。

金星がアセンダントに近く上昇星となる場合は、人当たりが良く温和で愛想のいい人ですから社交性もあります。
一口で言うと「モテるタイプ」です。

第12ハウス 火星

火星は自己を強く押し出すことを促す天体です。

その天体が第12ハウスに在室する場合、表面的には穏やかに見えても内面に秘めた闘争心を強く持っています。
もしかしたら、本人も気づいてないかもしれません。

火星的能力(競争心やスポーツ)を潜在意識に埋もれてしまっているのですが、それを上手く意識的に使う事で「火事場のバカ力」のように使う事も可能です。
第12ハウスは、悪行と陰徳が秘めているハウスです。
陰の敵に悩まされたり、人を癒すような奉仕的な活動に全力を尽くします。

第12ハウス 木星

木星は、拡大・寛大・豊かさを司る天体です。

見えない敵が現れても、希望が持てない状況に陥っても守られている徳があります。
それはそもそも持っている潜在意識のの中にある高い精神性、もしくは信仰心によるものかもしれません。
また、自分の潜在意識を知り、意識化させることで発展にも恵まれます。
実質的な社会で人々の前に出るような活動より、陰徳を積むような活動を好み、その方が幸福感を得られます。

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第12ハウス 土星

自制や忍耐を促す土星ですが、その人のコンプレックスや闇の部分でもあります。
その土星が第12ハウスの象徴である「見えない敵」として捉えると、その見えない敵は自分自身の無意識にあるシャドーです。
このシャドーと向き合う事で自分の中に存在する「敵」が味方になります。

土星は自由奔放な行動を戒め社会的秩序を身に着ける事を促す事を象徴する天体です。
若い頃は、社会的活動を抑制されて憂鬱な気持ちを味わうかもしれませんが、年齢が増すごとに安定し、孤独にも強くなれます。

第12ハウス 天王星

天王星は変革や型破りを象徴する天体です。

出生図の第12ハウスに在室する天王星は潜在意識の改革となりますから、心の奥深く隠されたものから自由になることを促します。
秩序や古い慣習から逸脱してまで、自由な変革を成し遂げようとしますから暴走的に場合もあるでしょう。
また、時代の先を捉える才能もあります。

事故や病気で一時的に病気療養もしくはリハビリ等で社会活動から離れてしまうような事に遭うかもしれませんが、それが大きな転機となるでしょう。

第12ハウス 海王星

第12ハウスのナチュラルハウスのルーラーは海王星です。

その影響もあって海王星の象徴とされている象意が極端に強調されやすいようです。

スピリチュアル的な感受性が強く、芸術的な能力も強く発揮するでしょう。
人の悩みや秘密に関わるような仕事や心理学、医学方面の適性があります。
ただ、ハードアスペクトが優勢な場合は健康面や精神面のバランスを崩す可能性があります。
結果的に現実逃避になることも…。

第12ハウス 冥王星

冥王星は破壊と再生を象徴する天体です。

強く内に秘めた才能が潜在意識の中に存在しています。
その才能を覚醒することで、人生の危機的な状況から再生を果たすような事もあるでしょう。
また、更なる探求で第12ハウスに隠されている能力を自在に操ることが出来ます。

無意識が根底から大きな変革(破壊と再生)を心の奥では求めているので、無意識に導いているのかもしれません。