無意識な感情を表する ”月” と
個人の知性を司る”水星” のアスペクト
月と水星で形成する、コンジャンクション(合)0°、セクスタイル60°、トライン120°、オポジション(衝)180°、スクエア90°のアスペクト別に詳しく紹介し、さらに!結婚生活に重要なプライベートを司る ”月” によるコミュニケーションも記載しています。
西洋占星術における 月と水星のアスペクト(前書き)
月のルーラーは、”蟹座” です。
個人的な内部(心)を司り、7歳くらいまでの幼少期に刷り込まれた無意識な ”癖” の部分を司ります。
また、月は”母”をあらわし、男性にとっては、”妻”を表します。
月は、一日で約13度ほど移動します。
よって、月の位置を正確に知るには、正確な出生時刻が必要となります。
水星のルーラーは、”双子座” と ”乙女座” です。
個人のホロスコープにおいては、神経の発達や知性や知能の使い方を表します。
月と水星のアスペクトは、「月=心、水星=神経・知能」という関係ですから、人間の身体や日常生活に影響を与える天体のアスペクトです。
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目次
月と水星 コンジャンクション 0°(合)
オーブ(許容度数):6度
コンジャンクション(合)のアスペクトは、同じ四元素(エレメント)で、同じ三区分(クオリティ)、同じサインで構成されるアスペクトです。
上記の図の場合では、山羊サインに月と水星が入っています。
四元素(エレメント)は、共に土の元素で、三区分(クオリティ)においても同じ、活動宮です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
山羊サインの月は、品位がデトリメント(detriment)になります。
detrimentを直訳すると「損害」なので、月にとっては本来の良さが100%出し切れない状態です。
幼少期(月)に周囲の空気を読み(水星)ながら、大人の顔色を伺って過ごしていた。
その為、子供らしくない子供だったのでしょう。
また、月は幼少期に刷り込まれた無意識な癖を表します。
それを水星と同化しますから「○○はこうあるべき」と言う言葉にとらわれたり、自分も「○○であるべき」と言葉を発する傾向があるようです。
月と水星 コンジャンクション(合)のアスペクトによる影響
7歳までの幼少期に作られた無意識な心情を表す月と、水星が司る言語が同化した状態で能力を発揮します。
また、月は大衆的で女性や子供も表します。
個人的な感情を理解し、素直に言語化する事が出来ますから場の空気を読むのも上手です。
カウンセラーやライターとして能力を活かすことが出来るでしょう。
月と水星 コンジャンクション(合)による結婚生活
無防備な状況に現れる癖や気質は、結婚生活において大きなポイントです。
無意識(月)に会話(水星)や態度をから変化を掴み取ります。
パートナーがこのアスペクトの場合、良くも悪くも見抜かれるかもしれません。
出生図の月にトランジットする水星とのコンジャンクション(合)
ネイタルチャートの月にトランジットの水星がコンジャンクション(合)する時期は、外部から有益な情報や知識を得る時期です。
良いアイディアに恵まれたり、情報処理能力に長ける時期です。
機転を利かせる事で良い結果に恵まれるでしょう。
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月と水星 セクスタイル 60°
オーブ(許容度数):4度
セクスタイルのアスペクトになる場合のエレメント(四元素)は、基本的に”風と火”・”地と水”です。
”地は水の器になるり”、”火は風に煽られさらに燃え上がる” ような関係です。
異元素からの影響を燃料のように使います。
クオリティ(三区分)においても、基本的に”活動宮と柔軟宮”、”不動宮と活動宮”、”柔軟宮と不動宮”の関係です。
それは、無理なく有効に能力を次へ発動させます。
上記の図の場合では、射手サインに月が入り、天秤サインに水星が入っています。
四元素(エレメント)は、”火と風”。
三区分(クオリティ)は、”柔軟宮と活動宮” です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
射手座の月は、幼少期に培った陽気で楽天的な気質は冒険心にも溢れてるので、常に新鮮な感情に心地よさを感じるようです。
その感情に天秤座の水星が、他者の考えや沢山の知識を客観的に取り入れます。
射手座の月に常に新鮮な風を送り込んでいる状態です。
金星と水星 セクスタイルのアスペクトによる影響
異質な四元素(エレメント)の組み合わせで形成するセクスタイルは、お互いを助け合い栄養を与え合うような関係です。
月が作りさす印象を水星が言語化するような関係です。
コンジャンクション(合)のようにストレートではなく柔軟で応用力もあります。
コミュニケーションにおいては、無意識に無難な会話をする傾向があるようです。
月と水星 トライン 120°
オーブ(許容度数):6度
ソフトアスペクトのトラインでは、基本的に水星と月のエレメント(四元素)が同じ元素となります。
調和のとれた関係で、さらにクオリティにおいても”活動から不動”に、”不動から柔軟”に、”柔軟から活動”へ矛盾なく流れます。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
上記の図の場合では、牡牛サインに月が入り、乙女サインに水星が入っています。
双方ともに、地のサインですから、四元素(エレメント)は、”地と地”。
三区分(クオリティ)は、”不動宮と柔軟宮” です。
牡牛サインに入る月は高揚(エグザルテーション)し、居心地の良い状態です。
また、乙女サインに入る水星も同じく居心地が良い状態です。
そして同じ地のサインなので実質的な方面で能力を発揮します。
このサインによる月×水星のトラインの場合、素直に感じた自分の気持ちを他者に伝える際は、きめ細やかな分析を行った後に発言するタイプです。
ただ、不動サインと柔軟サインの連携作業なので、自ら活動する事は少ないのですが、要求にはしっかり応えます。
月と水星 トラインのアスペクトからの影響
感情を司る月と知性・知能を司る水星が同じ元素で強調し合うので、自分の気持ちを他者に伝えたり、または他者の気持ちを理解する能力に長けています。
ただ、同じ元素による感情(月)を言語で伝えるので、ひねりがなかったり、それを補う為に大げさな表現になる傾向があるようです。
月と水星 オポジション 180°
オーブ(許容度数):6度
オポジションのアスペクトでは、エレメント(四元素)が、”地と水”・”火と風”ですからお互いを活かす効果がある関係です。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
異質な元素を燃料のように使い、そのエネルギーを同じ性質(クオリティ)で発揮します。
その為、過剰になる傾向が現れやすアスペクトです。
上記の図の場合では、水瓶サインに月が入り、獅子に水星が入っています。
四元素(エレメント)は、”風と火” です。
三区分(クオリティ)は、”不動宮と不動宮” です。
このサインによるオポジション(衝)の影響は、水瓶による風の元素が獅子の火に力を注ぎます。
水瓶の月は情を絡めないのでクールです。
一方、獅子の水星は派手な表現を好みます。
ただ、クールな感情から生まれた発言が派手に表現する状態になるので誤解を招く可能性もあるかもしれません。
しかし、全ての人々に対し公平に感情を表現するので演説のような発言には能力を発揮するでしょう。
月と水星 オポジション(衝)のアスペクトからの影響
オポジション(衝)はストレートに働利かせるアスペクトですから、月が司る感情を水星がストレートに表現します。
要所、要所での”歯に衣着せぬ”発言は、効果的かもしれませんが…
時には言い過ぎだったり、余計な発言が仇になる傾向があります。
日常的に入る情報を感情を司る月に与え、感情的に反応した気持ちをストレートに言語的に表現する状態を繰り返します。
月と水星 オポジション(衝)による結婚生活
オポジションは、自分の感情(月)を正面にいる水星に投影する結果、「言葉」で表現されます。
自分の感情を相手に投げかけ、影響を与えるような言動です。
自分の気持ちを相手に言葉で従わせようとします。
月による感情は、無意識であり悪気はなく、むしろ「善である」と刷り込まれている部分から発している場合もあります。
しかし、ストレートに相手に投げかけるだけでは良い結果にはならず…
口論が絶えない結婚生活になりかねません。
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月と水星 スクエア 90°
オーブ(許容度数):6度
このアスペクトは、基本的にエレメント(四元素)が、異元素同士(”地と風”・”火と地”・”火と水”・”水と風”)の関係となります。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
スクエアを上記の図では、乙女サインに月が入り、双子サインに水星が入っています。
四元素(エレメント)は、”地と風” のペアです。
三区分(クオリティ)は、”柔軟宮と柔軟宮” のペアです。
双子サインの知性(水星)は、流動的で活動も早いのですが、細かな事が気になり迷う事も多い乙女サインの月は不安定になりがちです。
感情と神経がチグハグで常に流動的な状態に陥り易いようです。
ただ、水星(知性・情報)による刺激を受けることで、月(感情)がだらしなく鈍らない利点もあります。
また、月と水星は日常生活範囲に影響を与える天体ですから、人生において大きな影響はないでしょう。
月と水星 スクエアのアスペクトからの影響
異質な四元素(エレメント)で剋し合いながら、同じ行動で消耗するスクエア。
穏やかに安定した環境を好む”月”に、水星が刺激する関係です。
他者の感情に対し過剰に反応したり、傷つくこともあるでしょう。
しかし、それは”取り越し苦労”だったり、気にし過ぎだったりする事が多いでしょう。
否定的な思考や情報により、感情を司る”月”が不安定になりがちです。
また、月は女性を表しますから、女性に対しての失言が多くなる傾向があるでしょう。