攻撃性と競争力を司る”火星”と
保守的で安定性を促す”土星”のアスペクト
火星と土星だけで形成するアスペクトをコンジャンクション(合)0°、セクスタイル60°、トライン120°、オポジション(衝)180°、スクエア90°のパターンに分けて、その影響を紹介しています。
西洋占星術における 火星と土星のアスペクト(前書き)
火星の象徴は、力や攻撃性、性的なエネルギー・刃物・暴力・事故を表します。
人間の能力においては、自分の存在を対外的に押し出し、反発的で攻撃的な行動を司ります。
試練の星といわれる「土星」ですが、決してあなたの人生を邪魔する天体ではありません。
むしろ、試練と感じていた事は社会的に必要だったり、目標を達成する為に必要な制約やお約束を表す天体なのです。
試練を乗り越え、そこで得た経験を活かすことで、”努力は報われ”人生の最終目標に導いてくれるのが”土星”なのです。
土星は、”制約” を表す天体です。
火星と土星のアスペクトは、火星の積極的な行動力に土星がブレーキをかける関係となるアスペクトです。
火星のアスペクトは、36歳から45歳頃に影響を与える傾向があります。
働き盛りで人生においても活発な時期でもありますから、影響を強く感じる場合もあるでしょう。
しかし、このアスペクトと他に複数のアスペクト繋がる場合、ストレートな現れ方はしないでしょう。
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目次
火星と土星 コンジャンクション 0°(合)
オーブ(許容度数):6度
縛られた火星強調のアスペクト、コンジャンクション(合)を上記の図で例えると…天秤に火星と土星が入っています。
クオリティにおいても同じ活動宮です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
このように、コンジャンクション(合)のアスペクトは、同じ四元素(エレメント)で、同じ三区分(クオリティ)、同じサインで構成されるアスペクトです。
このような状況で、起こるアスペクトですから、火星と土星が同化したような状態になります。
このアスペクトでは、土星が厳しいルールに基づいて設定した目標を火星対し指令します。
その結果、実務的で常識から逸脱することなく働き粘り強く業務に遂行する人であります。
ずーっと土星に縛られている火星ですから息苦しさを感じるでしょう。
しかし、忍耐を促す土星と抵抗力を表す火星がお互い強調し合いますから、逆境に対して、打たれ強さを発揮します。
ネイタル・チャートの火星とトランシットの土星 コン ジャンクション(合)
トランシットの土星(環境からの抑制)が、ネイタルの火星(あなたの活動的なパワー)にブレーキをかけているような時期です。
自身が発揮する対外的なエネルギーは抑制する方が無難となるでしょう。
この時期は、能動的な活動を行うよりも、社会的な責務を果たしながら、安定的な継続を心得て取り組む方が良いでしょう。
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火星と土星 セクスタイル 60°
オーブ(許容度数):4度
自己管理された活動上記の図の場合…水瓶に火星が入り、射手に土星が入っています。
エレメントは”風と火”、クオリティは”柔軟宮と不動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
セクスタイルのアスペクトになる場合のエレメント(四元素)は、基本的に”風と火”・”地と水”ですから、地は水の器になるり、火は風に煽られさらに燃え上がるように、異元素からの影響で相乗効果が期待できる関係です。
クオリティ(三区分)においても、基本的に”活動宮と柔軟宮”、”不動宮と活動宮”、”柔軟宮と不動宮”の関係が、無理なく有効に発動させる関係となります。
対外的に自信を押し出す火星のパワーを土星が適度な自主規制をかけます。
このアスペクトを持った方は、順序や筋道が保たれているので、目標に対し的確な予想と具体的な行動を意識的に行います。
比較的無駄な行動や軽はずみな行動をとることもない為、堅実的に物事を成し遂げることでしょう。
しかし、土星より遠い天体が火星にハードなアスペクトをつくると、セクスタイルの土星からの影響は小さくなる傾向があります。
火星と土星 トライン 120°
オーブ(許容度数):6度
秩序を守り計画的な行動ソフトアスペクト トラインを上記の図で例えると…射手に火星が入り、獅子に土星が入っています。
エレメントは”火と火”、クオリティは”柔軟宮と不動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
ソフトアスペクトのトラインでは、基本的に土星と火星のエレメント(四元素)が同じ元素となります。
脅威調和のとれた関係で、さらにクオリティにおいても”活動から不動”に、”不動から柔軟”に、”柔軟から活動”へ矛盾なく流れます。
反発的な火星に対して調和のとれた抑制を土星が行う関係です。
その為、火星と土星は、お互いにおびやかすような関係にはならず、効率よく物事を計画通りに進めようとします。
それは、まるで”聞き分けの良い若者”のようなタイプですから、情熱的に燃えがるような事は少なくなるでしょう。
火星と土星 オポジション 180°
オーブ(許容度数):6度
独創的過ぎる発想と突飛な行動オポジションのアスペクトを上記の図で例えると…山羊に火星が入り、蟹に土星が入っています。
エレメントは”地と水”、クオリティは”活動宮と活動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
オポジションのアスペクトでは、エレメント(四元素)が、”地と水”・”火と風”ですからお互いを活かす効果がある関係です。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
この為、互いの資質を促しますが過剰になる傾向が現れやすアスペクトです。
攻撃的な行動を表す火星を土星の制約が強く働きます。
異元素同士で相反する行動ではありますが、エレメントとしは良い関係なので障害とはなりません。
ただ、同じクオリティですから行動が過剰になりがちです。
例えば、無駄を省く土星の施しが火星の活動を促します。
無駄を排除し過ぎるあまり、面白みが欠けた状態で攻撃的に活動しますから、仕事においては成功する場合が多々あるでしょう。
ネイタル・チャートの火星とトランシットの土星 オポジション
この時期は、ネイタルの火星(あなたの活動的なパワー)が、トランシットの土星(環境からの抑制)からの障害や抑制により過剰な行動を起こす可能性があるでしょう。
その影響の為、忍耐や辛抱を強いられる環境であったり、制約や束縛を感じやすい時期でしょう。
結果的に、本人も気がつかないまま、無理をしているので、オーバーワークに注意し、健康管理にも気を配る必要があります。
火星と土星 スクエア 90°
オーブ(許容度数):6度
矛盾の中の行動ハードアスペクトのスクエアを上記の図で例えると…山羊に火星が入り、天秤に土星が入っています。
エレメントは”地と風”、クオリティは”活動宮と活動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
このアスペクトは、基本的にエレメント(四元素)が、異元素同士(”地と風”・”火と地”・”火と水”・”水と風”)の関係となります。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
車で例えるなら…火星はアクセルで、土星はブレーキです。(異元素の関係)
火星がアクセルをふかせば、即!土星が異元素的なブレーキをかけるような状態です。
火星にしてみれば、訳が分からない状態でストップさせられ、土星からしてみれば油断も隙も無い!っと感じます。
それが本人の中が起こるのです。
この行動が、行き過ぎると心身ともに壊す可能性があるでしょう。
また、持久力を維持し続けることも困難になりやすいので、火星と土星を上手に使うバランスが必要となるでしょう。
行動としては、やる気スイッチが入ると突っ走り、土星の抑制が働くと急に引っ込み過ぎる傾向があります。
少々、不安定で不器用な感じですが、年齢が増すごとに程よいバランスが採れるようになるでしょう。
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女性のホロスコープにおける 火星と土星のアスペクト
火星は男性を表す天体です。
女性にとって、お付き合いする男性に投影する傾向があります。
厳しいアスペクトがある場合、男性を縛る傾向も表れるでしょう。
しかし、他に緩和するアスペクトがあれば、この限りではありません。
結婚後、夫を表す天体は、”太陽” です。