ネイタルの天王星 と トランジットの天王星
中年の危機
天王星は、水瓶座のルーラーで、山羊座までに築かれたローカルな世界を飛び越えるような自由を表します。
個人における影響としては、独立性や普遍的なレベルの覚醒した意識に変化が起こります。
独立・独創性を司る”天王星”の性質は、こちら をご覧ください。
目次
中年の危機とは
スイスの精神医学者で、分析心理学の創始者として有名な”ユング”が、人生のライフサイクルに「人生の正午」の時期があると私たちの教えてくださいました。
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「人生の正午」とは
正午までは日なただった場所が日陰になり、正午から以降(午後)は日陰だった場所に陽があたる。
一日の陽の移り変わりを人生に例えています。
正午以降からが中年期となります。
若いころはあまり価値を感じなかったものが、中年期には大切に思える。
逆に若いころにとても重要と感じていたことに価値を感じなくなる。
そのような意識や価値観が変化する時期のことを、ユングは”転換期”と捉え”危機の時期”でもある指南しています。
中年の危機となる主な原因
- 身体の衰えからくる”身体的活力の危機”
- 異性関係からくる”性的能力の危機”
- 孤立感からくる”対人関係構造の危機”
- 物事の停滞感からくる”思考柔軟性の危機”
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西洋占星術における「中年の危機」とは
N天王星とT天王星のオポジション
中年の危機は、出生図(※N)の冥王星とトランジット(※T)の冥王星が90度になる、35歳ごろから始り40歳ごろで終わるのですが、世代によっては40歳ごろからはじまる方もいらっしゃいます。
※以下、出生図=ネイタルチャートをN、現在進行しているチャート=トランジットをTで表記します。
次に訪れるのが、N海王星とT海王星のアスペクトが90度になるのは、40歳ごろです。
そのアスペクトの影響を引きずりつつ、N天王星とT天王星のアスペクトが180度になるのが43歳ごろになります。
N海王星とT海王星のアスペクトが90度により、精神的な価値観が異質な元素からの刺激を受けつつ、N天王星とT天王星のアスペクトが180度からの刺激により、覚醒に近い変化的な影響を強く受けます。
日本では、よく言われる男性の厄年にあたります。
男性の厄年:前厄41歳、本厄42歳、後厄43歳
この時期、”ミッドライフ・クライシス”ともいわれる”中年の危機”のピークを迎えます。
中年の危機の解決させる成功哲学
N天王星とT天王星の緊張のアスペクト
N天王星とT天王星のアスペクトが180度(オポジション)ですから、ハードアスペクトとなります。
ただ、N天王星とT天王星の元素が土と水、もしくは火と風となりますから、”衝突”はあっても障害になることは少ないはずです。
N天王星とT天王星がオポジションとなる、43歳ごろは中年の危機と言うよりも…
中年の目覚め!なのです。
小さな世界のルールに縛られつつも価値観を分かち合い譲り合って生きてきた手法が通用しなくなったり、変化を興さなければならない状態になる時期です。
変化を拒み、依存し続けると自分の世界が広がらず、あなたの潜在能力も最大限に活かすことができません。
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ピンチはチャンス!潜在能力覚醒の時期
「ピンチはチャンス」と言う言葉を耳にしますよね。
まさにその通りで”成功哲学”では、「どんな失敗(逆境)にもそれに見合った利益の種子が含まれている」と言われています。
失敗(逆境)を分析することで、そこに含まれている”利益の種子”を見つけ、そこから”芽”を出させよ!ということなのです。
実際、世に存在する成功者は、40代から60代までの方が最も成果を手に入れているのです。