ネイタルの海王星 と トランジットの海王星
中年の危機
海王星は、区切りや境界線がなく、ぼんやりした…とか、見えないものを表すイメージです。
どこまでも膨らみ実態がない、妄想やスピリチュアルなパワーを司る天体です。
目に見えないもや不透明で神秘的なものを司る”海王星”の性質は、こちら をご覧ください。
目次
中年の危機とは
身体的変化や人間関係の変化などを迎える時期です。
人間関係においては、主に…
- 中間管理職になり、常に上司と部下の板挟み。
- 子どもの将来や進路などの不安。
- 両親の介護による負担。
- 自分自身の老後に対する不安。
また、人生の岐路に立たされることも多くなる時期。
精神的にも不安定になり危機的な状況に陥りやすくなるそうです。
N海王星とT海王星が90度に経験する中年の危機は、精神面に強く現れる傾向があります。
中年の危機となる主な原因
- 身体の衰えからくる”身体的活力の危機”
- 異性関係からくる”性的能力の危機”
- 孤立感からくる”対人関係構造の危機”
- 物事の停滞感からくる”思考柔軟性の危機”
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西洋占星術における「中年の危機」とは
N海王星とT海王星のスクエア
中年の危機は、出生図(※N)の海王星とトランジット(※T)の海王星が90度になるのは、40歳ごろです。
※以下、出生図=ネイタルチャートをN、現在進行しているチャート=トランジットをTで表記します。
精神的な価値観に大きな影響を与えます。
自分の存在価値に疑問を抱くのですが、物質的な存在価値よりも”自分の魂は何のために存在しているのか…?”果てしなく考え膨らむ状態に陥りやすくなります。
この状態に陥り、受動的に流されてしまうと、お酒や薬に溺れてしまったり、性的快楽で自分の存在を確認する為だけの疑似恋愛や不倫に走り、現実逃避となる可能性があります。
結果的に、健康を損ねたり、社会的信用を失うため失望感に陥ります。
海王星は、164.8年でホロスコープを一周します。
1つのサインに滞在する期間は、約14年です。
極めてゆっくりと公転する天体ですから、長い間影響を受けています。
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中年の危機の解決
N海王星とT海王星のスクエア編
N海王星とT海王星のスクエアですから、出生図の海王星(生まれ持った海王星)が異質な元素を持ったトランジット(巡ってきた)冥王星からの刺激を受ける時期なのです。
よって、だらしなく歯止めの利かない生活を送っている方は、T海王星からの刺激により自力で歯止めをつける経験をします。「中年の危機」と言うよりも、「中年の好転期」っと言っても良いでしょう。
N海王星が入る、サインや元素も加味しつつ、また、N海王星が入るハウスとT海王星が入るハウスとの関係性で現象が異なります。
1ハウス・4ハウス・7ハウス・10ハウスで起こる場合は、表面化しやすい傾向があります。
また、出生図の太陽・月と海王星のアスペクトの状態でも違いが現れます。
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N海王星×T海王星で体験する中年の危機に対する心構え
境界線を踏み越えようとする海王星を受動的に受け入れるのではなく、異質な海王星からの刺激を受け入れ、歯止めをつけることで起こる変化や痛みに恐れないことが大切です。
90度のアスペクト(スクエア)は、異質なモノがぶつかり合う現象が起こります。
一見、障害のように感じますが、変化による”新しい誕生”なのです。
人間の誕生がと同じで…
卵子と精子のように異質なもの同士が融合し、痛みを伴いながらも新しい生命が誕生する喜びを得るのです。
そのような現象が、あなたの心の中で起こり、あなたの中で新しいあなたが誕生しているのです。