第2ハウス カスプとルーラーについて
第2ハウスは、この世に誕生した自分が生きていくための所有物また自己の肉体を表します。
身体を含めて自己の所有物として「私のもの」を表すハウスです。
ネイタルチャートにおける第2ハウスを現代社会では所得を表しますから、その人がどのように稼ぐのか?
また、金銭的感覚を知ることが出来ます。
もう少し視野を広げて、その人の好きなモノやコレクションも表すので「個人的価値」を司ります。
ハウスを調べるには、正確な出生時間と出生地が必要です。
ホロスコープを作成する際に「出生時間と出生地」の情報も加えることで、より具体的にホロスコープを読み解くことが出来ます。
母子手帳などで自分の生まれた時刻と出生地を確認してみましょう!
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目次
- 1 カスプ とは
- 2 第2ハウスのカスプルーラーの連鎖でホロスコープを読む
- 2.1 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第1ハウスに在室
- 2.2 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第2ハウスに在室
- 2.3 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第3ハウスに在室
- 2.4 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第4ハウスに在室
- 2.5 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第5ハウスに在室
- 2.6 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第6ハウスに在室
- 2.7 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第7ハウスに在室
- 2.8 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第8ハウスに在室
- 2.9 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第9ハウスに在室
- 2.10 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第10ハウスに在室
- 2.11 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第11ハウスに在室
- 2.12 第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第12ハウスに在室
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カスプ とは
各ハウスには境界線が存在し、その境界線のことを「カスプ」と言います。
カスプ(境界線)は、ハウスの始まりを表し、12サイン(星座)のいずれか一つのサイン(星座)から始まります。
占星術では、カスプの位置にあるサインを重要視します。
そのサインにはルーラー(支配星)が存在ます。
各サインのルーラーは下記の表をご覧ください。
サイン | ルーラー |
---|---|
牡羊座 | 火星 |
牡牛座 | 金星 |
双子座 | 水星 |
蟹座 | 月 |
獅子座 | 太陽 |
乙女座 | 水星 |
天秤座 | 金星 |
蠍座 | 冥王星、サブルーラーは火星 |
射手座 | 木星 |
山羊座 | 土星 |
水瓶座 | 天王星、サブルーラーは土星 |
魚座 | 海王星、サブルーラーは木星 |
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第2ハウスのカスプルーラーの連鎖でホロスコープを読む
第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が形成するアスペクトの解釈方法としての一例は、こちらをご覧ください。
この記事では、第2ハウスのカスプのルーラー(支配星)が入るハウスによる影響と起こり得る傾向の一例を紹介します。
天体そのものは、その人にとって良い影響や悪い影響を与える事はしません。
「土星だから駄目だ」とか「木星だからラッキー」であると判断するものではなく、アスペクトの状態を考慮する必要があります。
第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第1ハウスに在室
自分自身の個性を活かして金銭や所有物を獲得していきます。
個人的価値が自分自身に直結している為、拘りが強くなる傾向があります。
2ハウスが司る所得や経済が安定する事が、自分自身の安定にも繋がります。
コレクションや所有物または金銭を失うことで自身まで失くしてしまうような気持ちに陥る為、執着が強くなるでしょう。
第1ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第2ハウスに在室
2ハウスの機能を2ハウスで使うカタチになります。
それは、お金を貯める為にお金を稼ぐことになりますから…
趣味(コレクション)は「貯蓄」になりやすいでしょう。
対照物が趣味の物であれば貯蓄よりもコレクションを買い込む為、人生で必要な金銭感覚が崩れる場合があるでしょう。
第2ハウスは「お金」だけのハウスではありません。
価値基準はその人の個人的価値が基準になり、その対象物が2ハウスでグルグル回っている感じになります。
個人的権利の保持が強過ぎる傾向もあるでしょう。
第2ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
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第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第3ハウスに在室
自分の価値や資質(技能)などを使って情報や芸術などで知的財産へ転換しようとするでしょう。
第3ハウスは、兄弟や親戚を表しますから、その人間関係を利用して所得を得ることもあるでしょう。
自己価値をコミュニケーションに活用する為、自論が強く現れる傾向があるでしょう。
第3ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第4ハウスに在室
自己の価値を家庭に置く傾向がある為、「住まい」に対する拘りが強くなるでしょう。
持ち家を所有する事で自己価値が強まるでしょう。
自分の家で所得を得ようとするでしょう。
第4ハウスは家庭を表すハウスですから、根底的な人格形成に大きな影響を与えるハウスです。
従って、家庭環境でその人の価値観にも影響を与えています。
親からの影響が強い傾向があります。
第4ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
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第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第5ハウスに在室
第2ハウスの所得が第5ハウスの娯楽に直結するカタチになると好きな事が収入になるでしょう。
2ハウスの技能や資質が想像的な分野に影響する事で、俳優やダンサーもあり得ます。
第5ハウスは「子ども」のハウスでもありますから、子供への投資も多くなるでしょう。
人生を楽しく過ごす事に価値を置きますから、傍目からは派手目に見えるかもしれません。
第5ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第6ハウスに在室
第2ハウスの個人的価値を第6ハウスの管理能力へ流れますから、堅実的で金銭感覚です。
リスクに敏感な為、投機的な儲け話には価値を感じません。
第6ハウスの管理能力は第2ハウスの個人肉体(所有物)にも影響を及ぼしますから、健康管理においては意識が高い。
その為、健康管理に対しては金銭を使う価値を強く感じている。
管理能力を活かした経理や奉仕が関わる医療関係を仕事(所得を得る)にする傾向があります。
第6ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第7ハウスに在室
結婚や共同経営で収入が高まったり、安定させようする傾向があります。
しかし、必ずしも安定と向上するとは限りません。
その逆もあり得るでしょう。
配偶者やパートナーを自己の所有物化しようとする傾向があるでしょう。
それは、関係を永遠に継続したい気持ちの現れです。
第7ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
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第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第8ハウスに在室
他者と深い関わりから収入が発生する傾向があり、遺産の相続もあり得るでしょう。
また、経済的な変動が激しくなるかもしれません。
他者の資金を扱う、若しくは目的を果たす為に他者の支援を必要な業務。
要するに自己の資金ではないお金を扱う仕事で収入を得るでしょう。
自己価値を表す第2ハウスのカスプルーラーが他者との深い関わりを表す第8ハウスに天体が入るわけですから、男女の深い関わりで自己価値の承認欲求を満たそうとする傾向も現れやすいようです。
第8ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第9ハウスに在室
第2ハウスの個人の価値観に第9ハウスが象徴する高等な教養や哲学へ向かっています。
その為、教養を高めることや海外留学などにお金を使うことを良しとしています。
金銭感覚としては少々どんぶり勘定のような傾向があるかもしれません。
第9ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第10ハウスに在室
社会的ステータスの確立と仕事の成功が個人的価値の安定に繋がり、また、社会的に名を上げることで収入に繋がります。
堅実な金銭感覚を持ちつつ野心家です。
第2ハウスの自己が所有する資質を仕事に活かそうとします。
実践的で無駄がない。
第10ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
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第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第11ハウスに在室
第2ハウスの個人的価値や自己の資質を未来へのビジョンや仲間と創る事業に向かいます。
例えば、親しい仲間と共同経営に投資したり、趣味やサークルを事業展開したり…。
自己の願望や未来図がハッキリしています。
時代の先を向いている為、成功と失敗は背中合わせの傾向があります。
第11ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。
第2ハウスのカスプルーラー(支配星)が第12ハウスに在室
第2ハウスの個人的価値や資質を第12ハウスの象徴である自己犠牲に向かう傾向があるようです。
そもそも対価は等価交換でなければなりません。
しかし、ボランティア的なカタチに向かいやすいようです。
第12ハウスをお金を隔離させて曖昧にする事で脱税となる可能も…
「曖昧さ」が問題になり兼ねないようです。
個人の資質を潜在能力と繋がる為、自分では意識していない能力が所得へと繋がることもあります。
第12ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。