無意識で基礎的な人格を司る ”月” と
自分の個性を押し出す ”火星” のアスペクト
月と火星のアスペクトをコンジャンクション(合)0°、セクスタイル60°、トライン120°、オポジション(衝)180°、スクエア90°を区分して紹介しています。
西洋占星術における月と火星のアスペクト(前書き)
火星と月のアスペクトは、「火星=攻撃力、月=心」という関係ですから、出生図にこのアスペクトがある方は「熱くなりやすい」傾向があるでしょう。
また、生き方が熱い場合もあります。
月は日常生活やプライベートな部分を司ります。
そこに熱い火星の影響を受けます。
西洋占星術における月と火星について
月は、個人的な部分(心)を司り、本人ですら無意識で”癖”の部分を司ります。
また、月は”母”をあらわし、男性にとっては、”妻”を表します。
月は、一日で約13度ほど移動します。
よって、月の位置を正確に知るには、正確な出生時刻が必要となります。
火星の象徴は、力や攻撃性、性的なエネルギー・刃物・暴力・事故を表します。
人間の能力においては、自分の存在を対外的に押し出し、反発的で攻撃的な行動を司ります。
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目次
火星と月 コンジャンクション 0°(合)
オーブ(許容度数):6度
強調のアスペクト、コンジャンクション(合)を上記の図で例えると…山羊に火星と月が入っています。
クオリティにおいても同じ活動宮です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
このように、コンジャンクション(合)のアスペクトは、同じ四元素(エレメント)で、同じ三区分(クオリティ)、同じサインで構成されるアスペクトです。
月が司る”感情”に”火星”が刺激を与えます。
その刺激は、大胆だったり、勇気だったり、そのような資質が積極的に影響を与えます。
火星は否定的な積極性が強い傾向があります。
その影響により自分の縄張りや私生活を守る際に”怒り”として表現する傾向があります。
その戦いっぷりを他者から見ると、女性の場合は姉さんっぽく受け止められるでしょう。
人柄としては、少々荒々しく上品さには欠けますが、とにかく”元気”そのものなのです。
その気質から、ウジウジしたり、いじけたり、腐ってしまう事を嫌います。
女性を強くするアスペクトです。
月は女性を表し、男性にとっては妻を表します。
その為、このアスペクトを持った男性は、強い女性が好みのようで…行動力のある姉さんで、キャリアウーマンがタイプでしょう。
トランシットの火星と月 コン ジャンクション(合)
心の中で沸々と燃え上がっている事や計画を現実化させる時期です。
また、現実化させなければならない事態も起こりやすい時期です。
火星より遠い天体からのハードアスペクトがなければ、ストレートに押し出してしまうと良いでしょう。
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火星と月 セクスタイル 60°
オーブ(許容度数):4度
元気でイキイキとした行動上記の図の場合…蠍に火星が入り、乙女に月が入っています。
エレメントは”水と地”、クオリティは”不動宮と柔軟宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
セクスタイルのアスペクトになる場合のエレメント(四元素)は、基本的に”風と火”・”地と水”ですから、地は水の器になるり、火は風に煽られさらに燃え上がるように、異元素からの影響で相乗効果が期待できる関係です。
クオリティ(三区分)においても、基本的に”活動宮と柔軟宮”、”不動宮と活動宮”、”柔軟宮と不動宮”の関係が、無理なく有効に発動させる関係となります。
セクスタイルは、合のように直接的な接触ではありません。
月に火星の勢いや興奮を与えますが、間接的な影響となります。
その為、火星は月に適度な元気と勢いを与えます。
健康や肉体を司る火星と心を司る月のバランスが良い為、健康的な生活に貢献してくれるアスペクトです。
また、心の中を対外的に表現する際もストレート過ぎず、逆にぼんやりし過ぎる事もなく、程よい機敏さがあります。
火星と月 トライン 120°
オーブ(許容度数):6度
回復力がよいソフトアスペクト トラインを上記の図で例えると…射手に月が入り、獅子に火星が入っています。
エレメントは”火と火”、クオリティは”柔軟宮と不動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
ソフトアスペクトのトラインでは、基本的に月と火星のエレメント(四元素)が同じ元素となります。
調和のとれた関係で、さらにクオリティにおいても”活動から不動”に、”不動から柔軟”に、”柔軟から活動”へ矛盾なく流れます。
同じ元素で構成されるアスペクトでから、月が司る”私生活や感情”と、火星が司る”肉体や健康”の調和がとれています。
この影響から、挫けても立ち直りが早い。
基本的に勢いがあり元気いっぱいでです。
しかし、トラインは穏やかに働きかけるアスペクトですから、攻撃的な態度が露骨に表面化することはないでしょう。
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火星と月 オポジション 180°
オーブ(許容度数):6度
過剰な感情と行動オポジションのアスペクトを上記の図で例えると…山羊に月が入り、蟹に火星が入っています。
エレメントは”地と水”、クオリティは”活動宮と活動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
オポジションのアスペクトでは、エレメント(四元素)が、”地と水”・”火と風”ですからお互いを活かす効果がある関係です。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
この為、互いの資質を促しますが過剰になる傾向が現れやすアスペクトです。
火星がストレートに月に働きかけます。
その為、人となりとしては、感情が過度に興奮しやすい。
感情が軽はずみになる傾向もあります。
また、勘違いも起こりやすくなります。
オポジションの場合、資質が外に向かいやすい傾向があります。
しかし、横やりがはいったり、進路に対する障害とはならないのです。
むしろ、目的に対する行動です。
それが、少々行き過ぎるだけなのです。
自身の感情は、自らコントロールするように訓練をすれば良いでしょう。
トランシットの火星と月 オポジション
感情が攻撃的でストレートに表面化しやすい時期です。
その為、人間関係においては「好き」「嫌い」がハッキリ現れやすい傾向があります。
感動する映画を見て号泣してみたり、闘争心を解消できるスポーツをするなどを行い、ストレスを上手に解消すると良いでしょう。
火星と月 スクエア 90°
オーブ(許容度数):6度
挑発的な感情ハードアスペクトのスクエアを上記の図で例えると…山羊に月が入り、天秤に火星が入っています。
エレメントは”地と風”、クオリティは”活動宮と活動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
このアスペクトは、基本的にエレメント(四元素)が、異元素同士(”地と風”・”火と地”・”火と水”・”水と風”)の関係となります。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
感情を司る月に火星が刺激を与えます。
その刺激は、異質な元素からの刺激ですから、月にとっては刺激的過ぎます。
想定外の刺激を受けるわけですから、怒りのコントロールが難しく、自分自身も傷つくことになります。
興奮し過ぎて寝込んでしまったり、気力が抜けすぎて次の行動に繋がらない状態になりやすい傾向があります。
月と火星のスクエアの影響が表面化されやすいのは、1ハウス・4ハウス・7ハウス・10ハウスでおこるアスペクトです。
また、健康面においては、突発的なケガや不調に陥る可能性もあるでしょう。
女性の場合、このアスペクトが対人関係に反映されると、男性から傷つけられるよう経験をする場合もあるでしょう。