木星が蠍座から射手座へ
木星が蠍座から射手座に移り変わり、木星は射手座に滞在します。
この期間を「射手座木星期」とか「ジュピターイヤー」と呼ばれています。
木星が射手座に滞在する期間は、2018年11月8日 21時39分から2019年12月3日までの約13ヶ月間です。
木星
占星術における「木星」は、拡大・成長を促す、「偉大なる恩恵(ベネフィック)」とか「幸運の星」として扱われています。
木星は射手座の支配星(ルーラー)なので、木星が射手座に滞在する状態を「支配星回帰」となります。
木星は一つのサイン(星座)に一年間滞在します。
従って、木星が居心地の良い本来の居場所となる射手座に滞在するのは12年に一度「ジュピターイヤー」なのです。
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目次
支配星回帰
支配星回帰となる天体は、居心地がよく、その天体らしさを発揮しますから、天体の意味が強まると言われます。
2018年は、魚座に海王星が滞在し、山羊座に土星が滞在しています。
動きが遅い天体の支配星回帰は、特に影響力が強いと言われています。
そして、2018年11月8日に木星が射手座に入り、木星が「支配星回帰」となります。
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蠍座木星から射手座木星へ 12年ぶりに支配星が回帰する
蠍座に木星が滞在する間は、感情による人との繋がりが深く、そして大きくなることで、その関係や組織に権力が拡大を促します。
ただ、深い繋がりに窮屈さを感じる感情や権力に対する不満も大きく拡大させます。
2018年は、権力による「パワハラ」や「セクハラ」がクローズアップされ、組織の闇が露呈されました。
一見、嫌な事ばかりが拡大されて「辛い蠍座木星期」のように思えるのですが。
闇に隠れていた因習やネガティブな意識が木星滞在により善なる成長と拡大を促す為の露呈でもあります。
良くも悪くも古くから培った「意識(因習)」や閉鎖的で深く繋がり過ぎたことで起こったネガティブな感情や風潮から飛び出す(半ば逃げ出すような)ことで射手座的な善なる成長(射手座木星期)が始まります。
蠍座木星期から射手座木星期に移り変わるときに起こる人々の意識や風潮は半端なくガラッと変わります。
そもそも、各サイン(星座)に天体が移り変わる度に更なる成長(ステップアップ)へ向かいます。
その際には、前のサインを全否定して次のサインに移り変わります。
蠍座木星が射手座木星へ移り変わる場合、蠍座が表す「閉塞感」から真逆の「自由と冒険」を支配星回帰となる木星が促しますから、非常に勢い強く変わろうとします。
射手座木星期となる2018年ジュピターイヤーからは、これまでとは違うトレンドが始まり開放感に満たされると言われています。
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射手座に染まる木星
射手座は、火のサイン(火のエレメント)で、柔軟サインで、男性性(外向的)なサイン(星座)です。
火は情熱ですから、外へ向かってパッションでぶっ飛び柔軟に変化する能力に長けているのです。
- 常に遠方(海外)を目指す冒険家。
- 行動だけでなく燃え上がる炎のように強い向上心と探究心。
- 楽観的で他者を束縛しない寛大さ自由奔放な思想と行動。
この「射手座カラー」が世の中に広がりつつ、人類に成長と拡大を促します。
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何でも拡大させる「木星」
「幸運の星」と言われる木星ですが…
木星は「発展と拡大」のみを促しますから、個人の都合や個人的価値は配慮しません。
従って、良くも悪くも拡大させ、その拡大に手加減もありませんから必要以上に広げ過ぎることもあります。
例えば、「アセンダントと木星がアスペクトを形成すると太りやすくなる」とも言われています。
ただ、脂肪で太るのか、筋肉で太るのかは、本人次第でしょう。
確かに…
木星の発達年齢域は46歳から55歳ごろなのですが、この年頃の殆どの方は中年太りのシーズンですよね。
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射手座木星期 2018
11月8日木星が射手座に入り、4月10日頃には一気に射手座24度まで進みます。
それから逆行が始まり8月11日頃には射手座14度まで逆行します。
その間に支配星回帰している魚座海王星と射手座木星と90度のアスペクト(スクエア)を形成します。
柔軟に全ての影響を受け入れる魚座に染められてた海王星は、あらゆる物事を曖昧にし、さらに木星が拡大を促す状態になります。
幸運をもたらす木星が、支配星回帰することで無条件に「幸運」の恩恵が受けれる事を期待してはいられないのです。
ただ、支配星回帰している山羊座土星が地に足を付かせ「現実」に気づかせてくれるはずです。
過去の射手座木星期で起こった主な出来事
2006年11月24日から2007年12月19日のジュピターイヤーで起こった大きな出来事としては、サブプライムローンの不良債権化が起こりました。
サブプライムローンは証券化され、世界各国の投資家へ販売されましたが。
2007年夏ごろから住宅価格が下落し始め、この債券は信用を失いました。
同年5月ごろに魚座天王星と射手座木星のスクエアを形成していました。
この影響を受けて2008年9月15日(木星は山羊座)にリーマンショックが起こりました。
これから迎える射手座木星期でも同じ事が起こるとは限りません。
ただ、過去の経験を活かすことも大切です。
ポイントとしては、目標に向かって投資と拡大を行いながらも一旦立ち止まって現実を見極める力が大切になります。
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天王星と冥王星のコンジャンクション(合)世代
1962年から1968年生まれ
この世代の方は、ネイタルの天王星と冥王星コンジャンクションしており、現在トランジット魚座の海王星とオポジションとなっております。
その状態で射手座に支配星回帰となる木星が入る事でTスクエアを形成します。
上記のホロスコープは、無料ホロスコープ作成サイト http://www.m-ac.com で仮に制作したものです。
1965年生まれの方(4月22日から1966年5月5日)は、ネイタルの木星が双子座ですから、トランジットの木星とオポジションとなります。
従って、グランドクロスを形成します。
グランド・クロスについては、こちらに 詳しく記載しています。
物事が大きく拡大と発展へ向かう反面、大きくなり過ぎる可能性もあります。
木星の動きを要チェック!
2018年11月8日21時39分に木星は射手座に入ります。
そのまま、勢いよく24度まで進みますが。
2019年4月11日2時49分から射手座の24度で逆行が始まります。
そして、同年8月11日23時20分から射手座14度で順行が始まり、そのまま同年12月3日3時22分に木星は山羊座へ入ります。
4月頃までは勢いよく物事が順調に進むのですが、その後、木星が逆行する頃には振り返りが必要になるでしょう。
トランジットの木星がネイタルチャートの天体とアスペクトを形成する場合、ネイタル天体が拡大されます。
ただ、トランジットの土星と冥王星が山羊座にいますから、しっかり調整されているで暴走は免れるでしょう。
若しくは、本物でなければ発展しずらいのかもしれません。
山羊座の土星も支配星回帰中の土星ですから強力です。
「厳しい指導者」となる土星ですから、間違った方向へ導くような天体ではありません。