第4ハウス カスプとルーラーについて

第4のハウスのカスプは、「IC (Imum Coelli)」と言います。
そして、第4ハウスは、その人の根子を表します。
生まれ育った家庭環境や安らぎの場を表します。
また、戻ってくる場所でもありますから「墓」や晩年も表します。

「第1ハウス、第4ハウス、第7ハウス、第10ハウス」は、ホロスコープのアングルで、その人の軸になるハウスですから非常に重要なハウスです。

家庭環境や親子関係で刷り込まれた無意識が、人生の伴侶を選ぶ際に影響を与えてる可能性があります。

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ホロスコープ上で4番目のハウスは「結果」が現れるハウスと言われています。

第4ハウスから数えて第7ハウスが4番目です。
第7ハウスは、パートナーを表すハウスですから、第4ハウス(家庭環境)の影響が第7ハウスの結婚に影響する可能性があります。

愛情豊かな家庭環境で育った方は、それをお手本にして結婚生活へ進む傾向があります。
逆に厳しい環境で育った方は、それを反面教師として学ぶ事が必要になるかもしれません。

この記事では、第4ハウスのカスプルーラーが示す事柄を紹介します。

 

ネイタルチャートのハウスを出す為には、正確な出生時間と出生地が必要です。

ホロスコープを読み解く上で「ハウス」も加味することで、より具体的にホロスコープを読み解くことが出来ますし、精度もアップします。

カスプ とは

各ハウスには境界線が存在し、その境界線のことを「カスプ」と言います。

カスプ(境界線)は、ハウスの始まりを表し、12サイン(星座)のいずれか一つのサイン(星座)から始まります。

占星術では、カスプの位置にあるサインを重要視します。

そのサインにはルーラー(支配星)が存在ます。
各サインのルーラーは下記の表をご覧ください。

サイン ルーラー
牡羊座 火星
牡牛座 金星
双子座 水星
蟹座
獅子座 太陽
乙女座 水星
天秤座 金星
蠍座 冥王星、サブルーラーは火星
射手座 木星
山羊座 土星
水瓶座 天王星、サブルーラーは土星
魚座 海王星、サブルーラーは木星

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仕事場になり得る第4ハウス

ネイタルチャートのホロスコープにおける第10ハウスは社会的野望や社会的地位、主体的に行う仕事を表します。
その対極となる第4ハウスにオリエンタル天体が在室すると、その人は自宅で仕事が出来る仕事を選ぶ傾向があります。

向いている職業を表す「オリエンタル天体」

オリエンタル天体は、太陽からどんなに離れていても「太陽の前にある天体」がオリエンタル天体になります

常に太陽から離れない水星と金星はオリエンタル天体になりません
ちなみに水星は最大28度、金星は最大46度までしか離れません。

オリエンタル天体は、向いている仕事であって必ず就く仕事ではありません。

オリエンタル天体についての詳細は、こちら をご覧ください。

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第4ハウスのカスプルーラーの連鎖でホロスコープを読む

第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が形成するアスペクトの解釈方法としての一例は、こちらをご覧ください。

この記事では、第4ハウスのカスプのルーラーが在室するハウスによる影響と起こり得る傾向(極一部)を紹介します。

第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第1ハウスに在室

第4ハウスが示す「家庭環境や両親」から強い影響を受けて、第1ハウスの「自分」の人格が形成されています。
親との縁も強いでしょう。

自分が安心して落ち着く場所が必要で情緒的にも安定します。

第1ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第2ハウスに在室

第4ハウスが示す家庭からの影響によって第2ハウスの個人的価値が形成されている傾向があるでしょう。
第2ハウスは、その人の資質や所得も表しますから、家業を継ぐこともあり得るでしょう。

家には愛着のある物があると居心地がよく、持ち家に拘ったり、内装にも拘りが現れるでしょう。

第2ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第3ハウスに在室

親や家庭環境による影響が精神的な面に及ぶでしょう。
家族旅行に出かけることも多い。
ご近所とのコミュニケーションも豊かなので、ご近所噂話も耳が早い。

第3ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第4ハウスに在室

安全で居心地の良い場所が家であることを強く望む傾向がある。
その為、友人でも自宅に招かない傾向があるでしょう。
家族に対しては強い愛情を持っている。
ただ、それが束縛と捉えられることもあるでしょう。

第4ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

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第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第5ハウスに在室

子供に対する愛情が強く、家業を継ぐことを望むでしょう。
居心地がよく趣味を楽しめる場所が家だったりします。
晩年は子どもと暮らし、趣味を楽しむ晩年になるでしょう。

第5ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第6ハウスに在室

いつもキレイに片付いている部屋でなければ、落ち着かない。
食事も栄養のバランスと規則正しい生活を心掛けている。
傍目からは、神経質に見えるかもしれません。
自宅で仕事をする事もあるでしょう。

第6ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

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第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第7ハウスに在室

居心地の良さの感覚や価値観が異質過ぎる人との付き合いはあまり好きではないようです。
従って、配偶者やビジネスパートナ ーを選ぶ際に重要な条件になりそうです。

第7ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第8ハウスに在室

人間関係においては、心と心が深く結びついている関係でなければならないようです。
情緒的に深く結ばれている人と一緒に過ごす場所が、その人にとって居心地の良い居場所になります。

プライバシーを大切にする秘密主義。

第8ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第9ハウスに在室

第9ハウスは遠方へ(海外)の移転や旅行を表しますから、親元から遠くへ離れて暮らす傾向があるでしょう。
出生地から離れる方が解放され、のびのびとした居心地の良さを感じるでしょう。
しかし、幼少期に慣れ親しんだ習慣は継続したまま過ごすでしょう。

第9ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

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第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第10ハウスに在室

社会的ステータスが高い父親、若しくは両親の可能性が高いでしょう。
父親は家長としての威厳があり、その父を家族全員が尊敬し、家族が支えるべきという家庭だったかもしれません。

第10ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第11ハウスに在室

第4ハウスが示す家族とは距離を置く傾向があるようです。
土星や月がハードアスペクトの形成が多い場合は特にその傾向が強くなるでしょう。

情緒的な依存を必要としない、若しくは得られないのかもしれません。
晩年は友達に恵まれ、サークルは仲間が家族同様となり得るでしょう。

第11ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

第4ハウスのカスプルーラー(支配星)が第12ハウスに在室

居心地がよく安全な場所が家ではなく、心の奥にある「自分の世界」が自分の居場所であり、パワーチャージの場所のようです。

傍目からは引きこもっているように映るかもしれませんが、その人独自の居場所が必要なのです。

第12ハウスに入る天体についてはこちらをご覧ください。

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