個人の知能や神経を象徴する ”水星” と
努力と忍耐を象徴する”土星”のアスペクト

水星は、個人においては神経や知能を表し、一般的に、通信やコミュニケーションを司る天体とされています。

双子座のルーラーである”水星”は、基礎的な知能や神経的な反応を示しています。
乙女座のルーラーである”水星”は、実用的な実務処理能力や職能を示しています。

土星は、制約 を表す天体でもあります。

試練の星といわれる「土星」ですが、決してあなたの人生を邪魔する天体ではありません。
むしろ、試練と感じていた事は社会的に必要だったり、目標を達成する為に必要な制約やお約束を表す天体なのです。
試練を乗り越え、そこで得た経験を活かすことで、”努力は報われ”人生の最終目標に導いてくれるのが”土星”なのです。

土星水星のアスペクトは、「土星努力と忍耐水星神経・知力」が絡むアスペクトです。

水星と土星 コンジャンクション 0°(合)

オーブ(許容度数):6度

0° コンジャクション記号知性を手堅く実務に活用

コンジャンクション(合)のアスペクトは、同じ四元素(エレメント)で、同じ三区分(クオリティ)、同じサインで構成されるアスペクトです。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)

水星 土星 コンジャンクション(合)上記の図で例えると…

乙女に、”水星土星” が入っています。
同じサインですから、エレメント(四元素)も同じ”地のエレメント”です。
クオリティにおいても同じ”柔軟宮”です。

乙女座のルーラーである”水星”が、乙女サインに入っています。
水星、本来の性質や能力を十分発揮させますが、土星からの影響を受けているためスピード感には欠けるでしょう。
しかし、実務的能力に長け、緻密(ちみつ)な作業を確実に行います。
非常に真面目で規則に厳しく、厳格な気質を持っています。

出生図の水星×土星 コンジャンクション(合)の影響

機敏な水星にブレーキ(土星)がかかるような感じになります。
それは、決してマイナス的な状況ではありません。
むしろ、土星は安定性をもたらしますから、根気が必要とする技術を習得するには良いアスペクトです。
軽はずみな言動を抑え、注意力も促します。

ただ、即断即決や短期で習得しなければならないような事には不得意です。

早合点や判断ミスを恐れる為、時間をかけてじっくり知性を発展させます。

経験や知識が狭くなる傾向がありますが…
専門家として大成する可能性があります。

トランシットの土星と水星 コンジャンクション(合)

知識を深める為に徹底的に学び、探究するには良い時期です。
この時期に得た知識は精神的な活動においても深みが増します。
結果的に自信に繋がるでしょう。

目を見張る程の発展は期待できないかもしれませんが、努力に対しての評価は得られるでしょう。

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水星と土星 セクスタイル 60°

オーブ(許容度数):4度

60° セクスタイル記号安定した根気を知力で発揮

セクスタイルのアスペクトになる場合のエレメント(四元素)は、基本的に”風と火”・”地と水”です。
この関係では、”地は水の器になるり”、”火は風に煽られさらに燃え上がる”
このように、異元素からの影響を燃料のように使います。

クオリティ(三区分)においても、基本的に”活動宮と柔軟宮”、”不動宮と活動宮”、”柔軟宮と不動宮”の関係です。
それは、無理なく有効に発動させます。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
水星 土星 セクスタイル上記の図の場合…

双子に水星が入り、獅子に火星が入っています。
エレメントは”風と地”、クオリティは”柔軟宮と不動宮”です。

双子座のルーラーである”水星”が、双子サインに入っています。

情報収集力や高度な理解力など本来、持っている性質や能力を十分発揮させます。
ただ、双子に入る水星は機敏であるが、早合点する傾向があります。
しかし、アスペクトによる土星の影響を受けるので、安定性をもたらします。
よって、才能を浪費したり、無駄な活動を上手に避けるでしょう。

出生図の水星×土星 セクスタイルの影響

技術や知識などの習得能力や言語能力などを安定的に発展させます。
しかし、機敏な活動を不得意とする土星の影響を受けるわけですから…
水星特有の”機敏さ”には欠けてしまう傾向はあります。
それと引き換えに土星は安定性と継続性を促しますから、学びを始めたら途中で投げ出しません。

ただ、このアスペクトが土星より公転周期の遅い天体(天王星・海王星・冥王星)から妨害を受けると土星の効力がパワーダウンします。

水星と土星 トライン 120°

オーブ(許容度数):6度

120° トライン記号職人的領域の知性と知識

ソフトアスペクトのトラインでは、基本的に水星と土星のエレメント(四元素)同じ元素となります。
調和のとれた関係で、さらにクオリティにおいても”活動から不動”に、”不動から柔軟”に、”柔軟から活動”へ矛盾なく流れます。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)

水星 土星 トラインソフトアスペクトのトラインを上記の図で例えると…

乙女に水星が入り、山羊に土星が入っています。
エレメントは”地と地”、クオリティは”柔軟宮と不動宮”です。

乙女座のルーラーである”水星”が、乙女サインに入っています。
水星にとっては居心地がよいので、本来の性質や能力を十分発揮させます。
また、山羊座のルーラーである土星が、山羊サインに入っているので土星の性質や機能を十分発揮させます。
緻密(ちみつ)な作業を得意とする乙女座の水星と忍耐強い山羊座の土星のトライン・アスペクトですから、専門職として頭角を現すでしょう。

出生図の水星×土星 トラインの影響

土星が安定と継続を知性にもたらします。
エレメント(四元素)が同じアスペクトとなる”トライン”ですから、知識習得や技能習得において横道にそれる事は少ないでしょう。
むしろ、あれこれと手を出したり、雑多な知識を必要としない傾向があります。
その為、一つのことに集中しますが、興味が広がることは少ないでしょう。

しかし、専門職としてはかなり良い影響を及ぼすアスペクトです。
集中力と知識の深さとそれに伴う能力は他者から高く評価されるでしょう。

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水星と土星 オポジション 180°

オーブ(許容度数):6度

180° オポジション記号研究者

オポジションのアスペクトでは、エレメント(四元素)が、”地と水”・”火と風”ですからお互いを活かす効果がある関係です。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)

この為、互いの資質を促します。

その為、過剰になる傾向が現れやすアスペクトです。
水星 土星 オポジションオポジションのアスペクト上記の図で例えると…

牡羊に水星が入り、天秤に土星が入っています。
エレメントは”火と風”、クオリティは”活動宮と活動宮”です。

せっかちな牡羊サインに入る水星が、臨機応変な言動を促しますが…
その行動にブレーキをかける土星が正面に居ます。
若い頃は上手に扱えなくても、年齢を重ねる事で上手に扱うことが出来ます。
また、パイオニア的に知性を扱いますから、それを活かす為に継続的に研究し続ける可能性もあります。

出生図の水星×土星 オポジションの影響

土星の慎重で落ち着きのある意識を水星に働きかけます。
知性の方向性が学者的だったり、伝統的な知識に興味を抱く傾向があるでしょう。
研究者向きのアスペクトです。

このアスペクトはトコトン調べたり、探究する事で知識を得ることでしょう。
やり過ぎなければ達成しないのか…
やり過ぎたから達成したのか…
いずれにしても苦労は伴うでしょう。
しかし、本人は苦労を感じているかは定かではありません。

トランシットの土星と水星 オポジション

研究や思考など知性を発達させる為の集中力がアップする時期です。
土星は無駄なモノをそぎ落としますから、割り切った感覚で現実的に業務に携わると良いでしょう。

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水星と土星 スクエア 90°

オーブ(許容度数):6度

90°スクエア記号中断しながら挑戦を繰り返す

このアスペクトは、基本的にエレメント(四元素)が、異元素同士(”地と風”・”火と地”・”火と水”・”水と風”)の関係となります。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)

水星 土星 スクエアハードアスペクトのスクエアを上記の図で例えると…

水瓶に土星が入り、牡牛に水星が入っています。
エレメントは”風と地”、クオリティは”不動宮と不動宮”です。

異質な元素がぶつかる為、障害となるやすいアスペクトです。
少々頑固で他者の意見を受け入れない牡牛サインの水星の知性に普遍性を感じなく矛盾を感じるでしょう。

出生図の水星×土星 スクエアの影響

土星の強制的な抑圧が、苦痛となるでしょう。

それが、知的面において”コンプレックス”として現れる傾向があるでしょう。
その結果、学習や技術習得を中断したり、進路変更として現れる場合もあります。

常に横やりの入るスクエアのアスペクトなのですが…
横道にそれる必要がある方なのかもしれませんね。

土星は年齢を重ねるほど穏やかになります。
なぜなら、発達させるには時間のかかる天体だからです。
幼少期に「努力・忍耐」は、意味が分からないモノですから、仕方がないのです。

大人になってから、集中力が表れ学習意慾も湧いてくるでしょう。

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