第7ハウス

ホロスコープのアセンダントからディセンダントまで真っ直ぐに引かれた線を地平線として捉えられています。
従って、第1ハウスから第6ハウスまでを地平線の下であり、その人の個人的成長を表します。
そして、地平線の上にある第7ハウス~第12ハウスは社会的集団の中で養われる成長を表します。

第7ハウスは、個人的成長を終えて一人前の人間として他人を理解する時期を表します。

出生図のホロスコープ上では、結婚やパートナー、共同事業のビジネスパートナーを表します。

7ハウス

ハウスの三区分…アンギュラー
ナチュラル・ハウスのサイン…天秤座
サインのルーラー…金星

第7ハウスの象意

結婚と配偶者。
ビジネスパートナーやライバル。
対人関係全般、社交性、協調性

対極のハウス

向かい合うハウスは、互いに向き合う関係ですから惹かれ合う関係でもあり、戦い合う関係でもあります。
この場合、第1ハウスは自分、第7ハウスは相手。

第7ハウスと第1ハウス

アセンダントの反対側はディセンダントですから…
アセンダントが牡羊座ならディセンダントが天秤座。
エレメント(四区分)では、火のサインと風のサインととなります。
おたがいを高め合う関係ではありますが、必要以上に意識し合う関係です。

例えば、牡羊座から見て天秤座は気障っぽく思いますが、実は羨ましいのかもしれません。
逆に天秤座から見る牡羊座は、ありのままに行動する人間性が子供っぽく見えるのですが本当は自分もありのままに生きたい気持ちを強く持っています。

人は一人で人格的成長は出来ません。
自分の個性を磨く事においても他者からの評価や必要とされることも必要です。

出生図の第1ハウスと第7ハウスの事柄はその人にとって大切なテーマが含まれています。

個人のホロスコープで起こる対極

第1ハウスと第7ハウスに天体が入ると殆どがオポジションとなるでしょう。
従って、その天体の性質を発揮しながら対人関係全般に影響を与えます。
そのオポジションに調停がなければ、人間関係による対立のような事柄が起こりやすい傾向が現れます。

第1ハウスのカスプはアセンダントで、第7ハウスのカスプはディセンダントです。
ホロスコープの軸であるアングルが絡むハウスですから、その人にとって大きな問題になる場合もあります。

 

第7ハウスに天体がない場合

ハウスに天体がない場合は、ハウス・カスプのルーラーでリーディングします。
サインのルーラーについては下記の表をご覧ください。

  • 各ハウスのルールづけしている天体は「何か?」を捉える。
  • カスプのルーラーとなる天体が「どのハウスに在室しているか?」を把握する。
  • カスプのルーラーとなる天体が「どのようなアスペクトを形成しているか?」を把握する。

 

ホロスコープを読み解く重要なポイント!

ハウスのカスプのルーラーを捉えて、その天体がホロスコープを読み解くことは非常に大切なリーディング方です。

各ハウスのカスプルーラーとなる天体が在室するハウスで起こる連鎖は下記のリストからご覧ください。

ハウス内に天体がない場合のリーディングについては、第2ハウスの一例ですが、こちらご参考ください。

 

 

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第7ハウス・カスプのルーラー

各サインのルーラー

サイン ルーラー
牡羊座 火星
牡牛座 金星
双子座 水星
蟹座
獅子座 太陽
乙女座 水星
天秤座 金星
蠍座 冥王星、サブルーラーは火星
射手座 木星
山羊座 土星
水瓶座 天王星、サブルーラーは土星
魚座 海王星、サブルーラーは木星

 

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第7ハウスに在室する天体の意味

第7ハウスは、その人が魅力を感じる相手を暗示します。
従って、第7ハウスは配偶者を表したり、憧れの人やライバルも表します。

ポイント

ハウスに在室する天体だけで吉凶は判断できません。
在室する天体が作り出すアスペクトの状態も考慮する必要があります。

第7ハウス 太陽

人間関係を通じて自己の存在価値を確かめ、その中で「自分」を見い出します。
その為、身近な人物の考え方に人生観を左右されやすい傾向があります。
結果的に結婚や親密な人間関係を通じて自分能力や個性が現れるので、出会う相手によって人生に影響を与えます。
特に女性の場合は、夫を表す天体は「太陽」です。
結婚によって社会的な地位が上がり、生活が向上すると言われます。
伴侶との出会いで初めて自分のやるべきことに気づく方もいるようです。

ただ、永続性や結婚生活が幸か不幸はアスペクトがハードに働くかソフトに働くかによって決まります。

第7ハウス 月

パートナーや親密な関係の人が自分に対して何を求めているのか?気になる人です。
人間関係において気持ちや意志が本能的に反応しますが、それを自分では制御できない傾向があります。

他者からの意向や感情に無意識に反応します。
さらに、協力者や配偶者のわがままな要求に支配されやすく、自分の気持ちも乱れやすいようです。

結婚はその方にとって安定した気持ちが維持できるものでなければなりません。
その為、結婚相手の選択は注文が多くなるようです。
基本的には、配偶者はデリケートで人から好かれる人物です。

月は女性全般を表す天体です。
出生図の第7ハウスに月があり、ソフトアスペクトが優位であれば、女性からの援助を得やすく、女性の援助によって社会的な経歴が得られやすいようです。

月のアスペクトがソフトなアスペクトが優位であれば人気運があり。
男性にとって月は妻を表します。
太陽(夫)と月(妻)がソフトアスペクトが優位であれば男性は妻運よし。

第7ハウス 水星

水星は情報収集や分類・分析を司る天体です。

出生図の第7ハウスに水星が入る方は、様々な人々と意見交換や交渉することを好みます。

第7ハウスは結婚やパートナーを表すハウスですから、結婚相手もしくはビジネスパートナーとして選ぶ人材としては知識が豊かで打てば響くような人を選びます。
ただ、常に新しい情報や刺激を求める傾向がある為、ひとりの人と永続的に関係が維持し辛いかもしれません。

ソフトアスペクトが優勢ならば、コミュニケーション能力にかなり優れ、交渉事も上手に調整できるでしょう。
ハードアスペクトが優勢になると、口論や飽きっぽさから他の異性へ気持ちが向いてしまったり、一貫性のない発言が目立ちます。

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第7ハウス 金星

配偶者やパートナーとの関わりから満足感や幸福感が得られます。
人間関係においては、平和で楽しい関係であるべきと捉えています。
その影響から争い事を好みません。
もしも、相手が闘争的で強すぎる自己主張をむき出しにすると大きな失望感を抱きます。

また、関わる相手からの影響を受けやすいので、「アバタもエクボ」のような感覚に陥る傾向があります。

異性を選ぶ基準としては、内面より外見で選ぶ傾向があります。
さらに、芸術的才能に長け、愛情豊かな人を好みます。

ハードアスペクトが優勢に影響を与えている出生図の場合は、賛沢で遊び好きな配偶者のようです。

第7ハウス 火星

情熱的な恋愛を経て結婚したり、短期間で結婚を決める傾向があります。
しかし、勢いだけで結婚をしたことに後悔をすることもあるでしょう。
夫となる人は独立心が強く押しが強いタイプ。
妻となる人は活動的なタイプです。

第7ハウスは、ライバルを表すハウスでもあります。
火星が象徴する闘争心がパートナーに向けられることもあります。

この火星のアスペクトがハードに働きが優勢であれば、ケンカが絶えないでしょう。
女性の場合、太陽と火星のハードアスペクトがあり、男性は月と火星のハードアスペクトがあると離婚や死別の可能性が高くなります。

ソフトアスペクトの影響が優勢であれば、パートナーシップが発揮されます。

第7ハウス 木星

人間関係から恩恵が得られたり、社会的地位に恵まれた人と結婚すると言われるぐらい大吉星の木星ですが…
無条件に富と幸を与えてくれるほどの大吉星ではありません。

異性との出会いのチャンスが多かったり、対人関係全般においても広がりに恵まれるでしょう。
ただ、木星は拡大させる星ですから、良し悪しの分別はないのです。
しかし、拡大はさせる訳ですから、アスペクトの働きがハードならハードな面も拡大を促します。
その場合、異性との出会うチャンスが多く、楽観的になる傾向があります。
結婚して後悔するか…後悔したくない為に結婚しないかとなる場合があります。

金星と木星のオポジションがあるのパートナー選びが楽観的だったり、アバタもエクボに陥る傾向があるでしょう。

ソフトアスペクトが優勢であれば、包容力豊かなパートナーに恵まれ、結婚により社会的に成功するでしょう。

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第7ハウス 土星

試練や忍耐を象徴する土星が第7ハウスに入ると、一対一で築き上げる人間関係が辛いことのようなイメージが浮かぶでしょう。
しかし、土星は辛いことを与える星ではありません。

出生図の第7ハウスに土星が入ると、対人関係を築くまでに時間が掛かります。
アスペクトがハードに働くとコンプレックスに陥る場合もありますが、そのコンプレックスを克服しながら築き上げます。
どのような状態でも時間をかけて築き上げた関係は、堅い絆で繋がり安定感があります。

そもそも、試練と忍耐の星である土星ですから少々の困難も乗り越える事が出来るはずです。

チャラチャラした人を結婚相手には選ばず、年上か実年齢よりも落ち着いた人を選ぶ傾向があります。

ソフトアスペクトが優勢な出生図なら、結婚婚相手は真面目で堅実な方です。
ハードアスペクトが優勢な出生図なら、劣等感を強く持っている人でしょう。
また、本人も対人面において劣等感があったり、両親からの制限を強く受けた経験があるでしょう。

出生図の土星が逆行の場合は、土星の長所が弱くなります。

第7ハウス 天王星

学校や社会などの「団体」の中に飛び込むことで他者との関わりが始りますが、その中で人間関係を築き上げる基本は一対一の関係から始まります。
第7ハウスは、主に一対一の人間関係を表します。

その第7ハウスに変革の星「天王星」が入る出生図の場合、自分にとって刺激的だったり、自分にはない経験を持っているを選ぶ傾向があります。
また、自分(第1ハウス)にとって相手(第7ハウス)は投影する対象となる為、相手に目新しい事や刺激的な興奮を求めるでしょう。

その様な思考の積み重ねにより、異性との関係や婚姻関係において世間の常識に捉われない進歩的な関係を選ぶ傾向があります。

結婚相手は最先端分野に携わる技術者だったり、独創的で独立心が強い個性的な人物です。

一見、不安定な結婚のように傍からは見えるかもしれませんが。
結婚生活は、お互いを認め合い、対等な関係を築きます。

天王星にハードアスペクトが優勢に作用している場合
例えば、女性のホロスコープで夫を表す太陽と天王星がハードアスペクトの場合、別居や離娠の確立が高くなる傾向があります。
男性の場合は、月と天王星です。
このアスペクトに調停の作用があればハードな作用は軽減されます。

 

第7ハウス 海王星

海王星は「曖昧」を象徴する天体です。

パートナーとの関係が曖昧だったり、相手の為に見境なく愛情を注いでしまうのですが、その注いだ愛に見合う見返りを相手からは期待出来ないかもしれません。
パートナーに理想の異性像または人間像を期待し過ぎているのかもしれません。
その結果、後に失望することもあるでしょう。

出生図の第7ハウスに海王星が在室する方の結婚相手は、感性があり夢を持っている人ですが、現実性に欠ける為、生活能力や経済観念には問題があります。

対人関係においては、バランス感覚に欠けている傾向があります。

この海王星とアスペクトがハードに働き優勢な場合は、本人の強い同情心を利用しようとする人と関わったり、不当な要求を突きつけられます。
パートナーのいうことに一貫性がない為、信頼関係が維持できなくなり失望することもあるでしょう。

第7ハウス 冥王星

破壊と再生を象徴とする冥王星。
従って、冥王星が在室するハウスは根本的変化を促します。

結婚によって、人生観が変わったり、人格変貌もあり得ます。
また、今までいた土地から離れる事で生活環境が一変することもあるでしょう。

冥王星は執着的な要素も表れますから、少々問題のある相手でも捨てきれずに執着することも経験するでしょう。

冥王星は「0(ゼロ)」か「100」。
極端な象意をもたらしますから、人間関係はとことん関わるか、若しくは全く関わらないか、極端なかかわり方をします。

出生図の第7ハウスに在室する冥王星のアスペクトがハードな働きが優勢な場合、配偶者との関わりで突然の出来事を経験するでしょう。

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