第7ハウス カスプとルーラーについて
アセンダントが「自分」で、対局となるのがディセンダント「対人」です。
第1ハウスから第6ハウスまでの地平線の下で「自分を創り上げ」
第7ハウスからは、他者との関り、まずは一対一の「対人関係」を通じて自分を磨き上げるステージとなります。
一対一の関係で「相手の存在があるからこそ成り立つ対人関係」を表すハウスです。
代表的な象意は「結婚」ですが、他には、「協力関係、共同、提携」となる関係。
具体的には、一対一の友人、知人、同僚、上司、敵、ライバル。
敵対する相手も第7ハウスですから、「離婚」も第7ハウスを示します。
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各ハウスのカスプを調べるには、正確な出生時間と出生地が必要です。
ホロスコープを作成する際に「出生時間と出生地」の情報が必要です。
「ハウス」を加味することでホロスコープのリーディング精度が上がります。
目次
- 1 カスプ とは
- 2 第7ハウスのカスプルーラーの連鎖でホロスコープを読む
- 2.1 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第1ハウスに在室
- 2.2 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第2ハウスに在室
- 2.3 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第3ハウスに在室
- 2.4 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第4ハウスに在室
- 2.5 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第5ハウスに在室
- 2.6 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第6ハウスに在室
- 2.7 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第7ハウスに在室
- 2.8 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第8ハウスに在室
- 2.9 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第9ハウスに在室
- 2.10 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第10ハウスに在室
- 2.11 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第11ハウスに在室
- 2.12 第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第12ハウスに在室
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カスプ とは
各ハウスには境界線が存在し、その境界線のことを「カスプ」と言います。
カスプ(境界線)は、ハウスの始まりを表し、12サイン(星座)のいずれか一つのサイン(星座)から始まります。
占星術では、カスプの位置にあるサインを重要視します。
そのサインにはルーラー(支配星)が存在ます。
各サインのルーラーは下記の表をご覧ください。
サイン | ルーラー |
---|---|
牡羊座 | 火星 |
牡牛座 | 金星 |
双子座 | 水星 |
蟹座 | 月 |
獅子座 | 太陽 |
乙女座 | 水星 |
天秤座 | 金星 |
蠍座 | 冥王星、サブルーラーは火星 |
射手座 | 木星 |
山羊座 | 土星 |
水瓶座 | 天王星、サブルーラーは土星 |
魚座 | 海王星、サブルーラーは木星 |
第1~12ハウスいずれかのハウスに第2ハウスによるカスプのルーラー(支配星)が在室します。
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第7ハウスのカスプルーラーの連鎖でホロスコープを読む
ハウスのカスプ(境界線)のルーラーとなる天体が形成するアスペクトの解釈については、第1ハウスではありますが こちらをご覧ください。
この記事では、第7ハウスのカスプのルーラーが在室するハウスによる影響と起こり得る傾向を紹介します。
第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第1ハウスに在室
パートナーは自分を映す鏡
第7ハウスが担う代表的な象意は「対人関係」です。
その対人のハウスによる影響を帯びたエネルギーが第1ハウスに与える影響としては…
パートナーなど一対一の関係から何らかの影響を受けやすい傾向があります。
従って、相手の方針や好みを受け入れ、自分の行動を相手に合わせようとします。
ポジティブに捉えると「協調性」が高い人と言えます。
他者(相手)と自分との関係においてバランスを崩すと、自分の意志を押し殺してまで、妥協してしまう傾向があります。
そのような状況に陥ると自分を見失ってしまうかもしれません。
しかし、そのような経験の中で学ぶことも多く、パートナーを自分を映す鏡として捉えることで、自分の姿(あり方)を客観的に知る能力が高まります。
さらに俯瞰して物事を捉え理解することで「自分と大衆」のようなマクロ的に活用することが出来るでしょう。
特にルーラーが月の方は無自覚に作用している可能性が高い傾向があります。
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第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第2ハウスに在室
協力(共同)関係と所得
パートナーシップを築くことで収入増加を図ろうとするでしょう。
それは、共同経営だったり、結婚というスタイルだったりするかもしれません。
その試みが結婚に影響を与えると、パートナー選びが現実的で打算が入る可能性があるかも?
結婚に「生活の安定」を求めているだけで、決して依存することが目的ではないはずです。
むしろ、共に助け合い、共に働くことで、一馬力を二馬力にすることを望んでいるのです。
ただ、結婚すると自分とパートナーとの距離感や個としての独立性がなくなり、パートナーのものは自分のものと捉えがちとなる傾向が現れます。
従って、パートナーに執着するかもしれません。
第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第3ハウスに在室
対人とコミュニケーション力
対人関係を表す第7ハウスのカスプルーラーとなる天体がコミュニケーションを担う第3ハウスに在室する。
第7ハウスは天秤座のナチュラルハウスですから、美しくエレガントでありながらも平等で平和的であることを維持しようとします。
それが、第3ハウスのコミュニケーション力に働きかけますから、必然的に節度のあるコミュニケーションを心掛けます。
また、その能力を日々日常的に磨き続けようとします。
その結果、他人が興味を示すような会話を提供したり、相手の話に同調する能力が高くなります。
会話(コミュニケーション)における「おもてなし精神」が高いタイプです。
ただ、第7ハウスは「敵対する相手」も表しますから、コミュニケーションが口論となる場合もあります。
第3ハウスの天体と第9ハウスに在室する天体がオポジションとなると「方針やあり方」が問題となって緊張状態が発生するかもしれません。
ただ、このアスペクトにセクスタイルが形成されれば「調停」となるので、何らかの折り合いをつけようとするでしょう。
結婚に繋がるようなご縁は、習い事や学生時代の人間関係から発生したり、兄弟(姉妹)若しくは親戚を通じて出会いが発生するでしょう。
職場では、仕事の協力や共同関係から発生したご縁が結婚相手となる可能性も高いです。
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第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第4ハウスに在室
パートナーはソウルメイト
結婚を表す第7ハウスのルーラーとなる天体が魂の居場所となる第4ハウスに在室する。
このようなネイタルチャートの方は、無条件で結婚相手がソウルメイトであるというわけではなく、ソウルメイトのように思えるようなパートナーを選ぶ傾向があるでしょう。
例えば、結婚相手を選ぶ際に故郷が同じだったり、同じような家庭環境だったり、結婚は親の同意を強く願う傾向があるでしょう。
密着した感情が必要となりますから、互いに独立したパートナーシップを築くことはあまり好ましく思わないでしょう。
対人関係においては、昔から馴染みのある関係や深くかかわる事が出来る安心した相手を選びます。
- 浅く広い対人関係は必要性を感じない
- よそ者に対して排他的になりやすい
第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第5ハウスに在室
パートナーは太陽
第7ハウスは「結婚」そして、第5ハウスは「恋愛」なので恋愛が結婚に直結するでしょう。
殆どの方は、「恋愛=結婚」は当たり前のことのように捉えていると思いますが…
ホロスコープス上では、結婚と恋愛はハウスが違うのです。
昔は、自由に恋愛を楽しみ、その延長で結婚に繋がる事が少なかったからかもしれません。
また、恋愛は「楽しみ」で、結婚は「現実」なのです。
第5ハウスのナチュラルハウスのルーラーは、太陽です。
太陽は常に輝き、全ての天体に光を与える天体です。
なので、「与える愛」を示します。
第7ハウスのカスプルーラーとなる天体が、第5ハウスに在室しますから、パートナーの喜びは自分の喜びであり、自分の輝きの源でもあります。
- パートナーに対してサービス精神が旺盛
- 相手からの評価が気になる
- 自己満足な愛ではない
恋愛以外で発動する場合、第5ハウスが担う「創造性」から発するエネルギーが、第7ハウスの対人関係や大衆に発動させることで社交や芸術などの「創造と表現」の分野で活躍する能力に恵まれています。
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第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第6ハウスに在室
パートナーと仕事
パートナーシップを司る第7ハウスのカスプルーラーとなる天体が、就労や雇用関係を示す第6ハウスに天体が在室する。
日々の仕事においてパートナーは必要な存在と捉えている。
決して人を当てにしている訳ではなく、共同で共栄することで、より多くの成果が得られると考えているからです。
ビジネスパートナーだけに関わらず、結婚相手(配偶者)でも同じのような傾向があります。
例えば、夫婦でお店を営んでいるような夫婦や会社経営者なら妻が経理を担当するような働き方を理想と思うでしょう。
仕事で必要なコネクションづくりに社交性を活用させます。
ただ、実務的能力をしっかり査定するので、ノリでビジネスパートナーを選ぶことはないでしょう。
社交性の高い人なら、その社交的な行動を活かして仕事に直結させることを試みます。
共感力が高く、親しみやすい社交性を持っている方なら、セールス(サービス業)のような仕事も向くでしょう。
第6ハウスは健康を表すハウスでもあります。
なので、配偶者の健康が気になったり、お世話するような関係になる場合もあるでしょう。
第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第7ハウスに在室
協力・共同・提携を重んじる
第7ハウスが担当する「パートナーシップや交渉」のエネルギーを第7ハウスで発動させる。
社交的で人を引き付ける能力に長けているので、対人関係づくりが上手です。
第7ハウスのカスプルーラーとなる天体が、第7ハウスに在室するということは「主」が在室していることに成ります。
従って、第7ハウスが担う「協力・共同・提携を重んじる」のですが、その彩は天体やアスペクトによって様々です。
第7ハウスに入る天体にもよりますが、基本的に第7ハウスは程よくバランスを保つことが出来る対人関係であることを望みます。
なので、その対人関係は密な関係ではなく、浅く広い関係です。
しかし、第7ハウスに在室する天体や形成するアスペクト次第で様々です。
場合によっては、パートナーに対し強い執着が現れ、永続的な関係を望む場合もあります。(量より質)
または、旺盛な「おもてなし精神」を対等な互助関係を次々と築こうとする場合もあります。(質より量)
第7ハウスのカスプルーラーとなる天体が土星の場合、土星は萎縮を促す天体ですから「コンプレックスや苦手」意識が発動される場合があります。
従って、対人関係が苦手に思い方もいらっしゃいます。
概ね、太陽・天王星・冥王星なら責任感の強いタイプを求め、月・金星・海王星なら従順で安心感が得られる人を求めます。
ハウスのカスプルーラーとなる天体が同ハウスに在室すると他のハウスへの連鎖がし辛い傾向がありますが、アスペクトによる作用が重要なリーディングポイントになります。
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第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第8ハウスに在室
パートナーとの深い関り
第8ハウスは「相続、配偶者の収入、遺伝、死や性」といった、少々重い内容を感じさせるハウスです。
そのハウスに第7ハウスのカスプルーラーとなる天体が在室するのですから、結婚相手は何かを受け継ぐことを背負った方である可能性が高くなります。
例えば、
- 結婚相手は長男や長女。
- 配偶者の収入だけで結婚生活を送る。
- 結婚後は社会に出る事を許されない。
など…
結婚後は、閉じ込められたような感覚に陥るかもしれません。
ただ、それが「良し」と感じるか、「逃れたい」と感じるかは、その天体と天体が形成するアスペクトによるでしょう。
第8ハウスは、政治的な事柄(税金)も示しますから、公的支援が得られやすいかもしれません。
受け継ぐ財(遺産)をパートナーから受け取る場合もあるでしょう。
いずれにしても、パートナーとの関りにおいて深刻な出来事が発生する可能性がありますが、基本的に結婚生活は「山あり谷あり」を経験すのは仕方がないことです。
その経験で精神的成長が促され、更には根本的な改善を成し遂げるでしょう。
その経験を通じて、生まれ変わったような「再生(復活)」を成し遂げるでしょう。
第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第9ハウスに在室
インディージョーンズのようなパートナー
第7ハウスの支配星が第9ハウスに
第9ハウスは「遠方・海外、専門分野、高等教育」を表すハウスです。
そのハウスに第7ハウスのカスプルーラーとなる天体が在室する。
第7ハウスは結婚のみならず「パートナーシップや契約」を担当するハウスですから、業務提携による転勤で海外へ行くような事が発生する可能性があります。
また、結婚(離婚)がきっかけで海外で暮らすこともあるでしょう。
パートナーとの関りで向上心が刺激されて、専門分野を学ぶために大学へ進学したり、留学をする事を経験するかもしれません。
第9ハウスのナチュラルサインは射手座でルーラーは「木星」です。
第9ハウスに入る天体にもよりますが、配偶者は向上心が強く冒険家かもしれません。
第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第10ハウスに在室
対人関係と社会的地位
「天職、社会的ステータスやキャリア」を担当する第10ハウスに第7ハウスのカスプルーラーとなる天体が在室する。
女性の場合、尊敬できる人、若しくは成功者や著名人をパートナーに選ぼうとするでしょう。
結婚することで社会的ステータスは変化するかもしれません。
ただ、その変化はどのような変化なのかは、天体や天体が形成するアスペクトで様々です。
パートナーのコネクションを活用して社会的権利や地位を獲得する。
他力的な影響力で得た社会的ステータスであれば、自分はそのイメージの中で演じ続けなければなりません。
他者(パートナー)もそれを望んでいますし、関係を保つためには仕方ないのかもしれません。
しかし、その関係が壊れてしますと、その社会的ステータスも崩れてしまうかもしれません。
第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第11ハウスに在室
友愛的な協力関係
第7ハウスのカスプルーラーとなる天体が「友愛と受け取る愛、将来思考」を担当する第11ハウスに在室します。
結婚に対する意識は、古風で日本的なスタイルは好みません。
「○○すべき」といった考え方をパートナーから押し付けられるのも好みません。
古き良き習慣は必ず良いとは限らない、むしろ「因習」と感じるくらいです。
なので、自由な発想で、ボーダレスな感覚で結婚相手を選びます。
国籍や肩書に拘らないのですが、志が同じ同士や友達の中からパートナーを選ぶ傾向があります。
従って、「友情」と「結婚」のボーダーラインが混同する傾向があるようです。
個人的の感情を干渉したり、されるのも嫌います。
ベタベタとした情よりも議論をしっかり交わすことで、パートナーとの関係に信頼を感じるので「言葉」は大事になるでしょう。
第7ハウスのカスプルーラー(支配星)が第12ハウスに在室
夢見がちな理想のパートナー
第12ハウスは、隔離や見えない妨げ、自己犠牲、スピリチュアル、入院など…
少々、禍々しい事柄が示されることが多いハウスですが…
「夢」として捉えると理解しやすいと思います。
仕事や結婚など、一対一の関係において理想を追い求める傾向が現れやすようです。
乙女チックな表現になりますが、『白馬に乗った王子様(結婚相手)が私を迎えに来てくれる』と、いったフワッとした感じの夢見がちとなる為、何となく具体性がない。
「夢」を持つことは良いことですし、決して悪いことではありません。
しかし、自分の理想を相手に求め過ぎると、相手は去ってしまうかもしれません。
また、「結婚」そのものを美化し過ぎる傾向があるかもしません。
癒しや奉仕に関する仕事に就いている人を結婚相手に選ぶ可能性があります。