分析心理学(ユング心理学)の創始者
”カール・グスタフ・ユング”も体験した!
中年の危機
ユングは、30代後半以降の中年期を「人生の正午」と呼び、ユング自身も「中年期の危機」を体験ました。
この「中年の危機(ミッドライフ・クライシス)」という言葉を生み出したのは、アメリカの心理学者レビンソンです。
目次
中年の危機とは
身体的変化や人間関係の変化などを迎える時期です。
また、人生の岐路に立たされることも多くなる時期に起こる危機的な状況。
その結果、生涯発達的に危機となる場合があるのです。
中年の危機となる主な原因
- 身体の衰えからくる”身体的活力の危機”
- 異性関係からくる”性的能力の危機”
- 孤立感からくる”対人関係構造の危機”
- 物事の停滞感からくる”思考柔軟性の危機”
スポンサーリンク
西洋占星術における「中年の危機」とは
冥王星のスクエア
中年の危機は、出生図(※N)の冥王星とトランジット(※T)の冥王星が90度になる36歳ごろから始ります。
※以下、出生図=ネイタルチャートをN、現在進行しているチャート=トランジットをTで表記します。
冥王星の軌道は黄道面から17度以上も傾いており、楕円です。
その為、人によって”N冥王星とT冥王星の90度”になる時期が違います。
誰でも、36歳から42歳までの間に”N冥王星とT冥王星の90度”の中年の危機を体験します。
この時期の生涯発達期は、火星が発達する時期と重なります。
積極的に自分を押し出す火星の時期に、自分にとって一番根深い意志を”異質な元素からの刺激(スクエア)”を受けます。
中年の危機…向き合い方と乗り越え方
N冥王星とT冥王星のスクエア編
- 今までの自分を振り返って再評価する
- 人生でやり残した事や不満として残る部分を修正する
- 新しい可能性にチャレンジする
破壊と再生を司る”冥王星”の性質は、こちら をご覧ください。
冥王星の性質を理解した上で、サインや元素も加味しつつ”N冥王星とT冥王星の90度”による現象を知ると良いでしょう。
また、ハウスでも現象が異なります。
1ハウス・4ハウス・7ハウス・10ハウスで起こる場合は、表面化しやすい傾向があります。
また、出生図の太陽と冥王星のアスペクトの状態でも違いが現れます。
スポンサーリンク
初めて体験する中年の危機に対する心構え
自分の一番根深い根本的な意志ですから冥王星は、冥王星でしか磨く(鍛える)ことができません。
36歳~42歳に迎える”中年の危機”は、異質な元素を持ったトランジットの冥王星と出生図の冥王星(生まれつきの冥王星的魂)が研磨される時期なのです。
あなたの魂を研磨する大切な時期であり、誰にでも訪れる「中年の危機」なのです。
中年の危機 女性の場合…
女性の場合、出産のタイムリミットが近づきはじめる年頃(♇×♇90度の時期:36歳~42歳)です。
最近は晩婚化が進んでいる為、未婚の方もいらっしゃいます。
キャリアをとるか…、家庭を築くことに集中するか…を悩む時期でもあります。
また、早くに結婚をされた方は、再び社会に出ることを考える頃でもあります。
その際に、キャリアのない自分に愕然とする現実に直面する事も発生する頃でもあります。
女性の場合、男性よりも生き方の選択肢が多いため「中年の危機(ミッドライフクライシス)」陥りやすいようです。
自分の生き方を選ばなかった道に後悔するのではなく、これから自分がチャレンジ出来ることを見つけ再構築を挑んでみるのも”冥王星で言「再生」”です。
N冥王星とT冥王星が90度になる36歳~42歳に訪れる「中年の危機」は、異質な要素からの刺激と受け入れ、自分自身を振り返り、そして向き合って折り合いを付けていくことこそが大切です。
N冥王星とT冥王星のアスペクト ”トライン編”
N冥王星とT冥王星の120度は、だいたい50歳あたりで経験します。
トラインは同じ元素で起こるアスペクトですから、”調和”になります。
この時期は、何事も順調で自分でも驚くほど物事が調い、力まなくても結果が現れる時期となります。
ただし、N冥王星とT冥王星が90度になる36歳から42歳の頃に、エゴを捨てて大きな力に委ねて”再生”された方が得る”人生最大で二度と訪れないチャンス”の時期です。
N冥王星とT冥王星が90度になる36歳から42歳の頃に、エゴを捨てられず”再生”されなかった方は、N冥王星とT冥王星の120度になる50歳頃に再び”調整”と言うカタチで”再生”させられることを経験されるようです。
スポンサーリンク
40歳ごろに訪れる 中年の危機
36歳頃に訪れる中年の危機が終わり、次に訪れるのが40歳頃に訪れる中年の危機を迎えます。
次は、N海王星とT海王星時に訪れる中年の危機 の続きを読む…