愛や感受と所有物を象徴する ”金星” と
闘争心と性的エネルギーを司る ”火星” のアスペクト
金星と火星だけで形成するアスペクトによる影響をコンジャンクション(合)0°、セクスタイル60°、トライン120°、オポジション(衝)180°、スクエア90°を区分して紹介しています。
西洋占星術における 金星と火星のアスペクト(前書き)
金星は、人生における楽しみ方や対人関係や芸術に対する堪能や金銭や物質を司る天体です。
火星の象徴は、力や攻撃性、性的なエネルギー・刃物・暴力・事故を表します。
人間の能力においては、自分の存在を対外的に押し出し、反発的で攻撃的な行動を司ります。
火星と金星のアスペクトは、「火星=刺激、金星=快楽」という関係です。
「ハラハラ・ドキドキするような事が快楽である」という価値観を抱きやすいアスペクトです。
例えば…絶叫マシーンが大好き!っと言った感じです。
また、シンボルマークに描かれているとおり、火星(♂)=男性を表し、金星(♀)=女性を表します。
ここでは、金星と火星のアスペクトだけの効果や影響を紹介しています。
火星より遠い天体とのアスペクトがある場合は、そのアスペクトとの影響も加味しなければなりません。
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目次
火星と金星 コンジャンクション 0°(合)
オーブ(許容度数):6度
強調のアスペクト、コンジャンクション(合)を上記の図で例えると…山羊に火星と金星が入っています。
クオリティにおいても同じ活動宮です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
このように、コンジャンクション(合)のアスペクトは、同じ四元素(エレメント)で、同じ三区分(クオリティ)、同じサインで構成されるアスペクトです。
このような状況で起こるアスペクトですから、火星と金星が同化したような状態になります。
火星=男性、金星=女性を表します。
その結果、金星的な感性が、火星からの刺激により少々荒々しい表現となるでしょう。
しかし、火星的な攻撃性が、金星の影響で穏やかになります。
アスペクトは情熱的(火星)で官能的(金星)な性質も持ちます。
また、情熱や刺激を好む傾向があります。
この性質が男女間で現れる傾向があるので、恋愛遍歴が多くなる可能性があるでしょう。
しかし、情熱を注ぐところは、”恋愛” だけではありません。
趣味や娯楽を司る金星に「情熱」というエネルギーを火星が注ぎます。
この場合、趣味に熱中し過ぎて異性に関心を抱かない人となる場合もあります。
ネイタル・チャートの火星とトランシットの金星 コン ジャンクション(合)
感受性が刺激される時期です。
異性にも関心が強くなる為、衝動的な恋愛に陥る可能性がある時期です。
トランジットの金星が巡ってきた時は、コンジャンクション(合)となる期間も短く、また、この天体は継続性に欠ける為、短期的な行動となる可能性があります。
社交性を司る金星に刺激され、対外的に自分を押し出し売り込む能力とパワーが増す時期ですから、ビジネスに活かすチャンスの時期です。
いずれにしても、金銭の使い方が激しくなりやすい時期となるでしょう。
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火星と金星 セクスタイル 60°
オーブ(許容度数):4度
上記の図の場合…獅子に火星が入り、天秤に金星が入っています。
エレメントは”火と風”、クオリティは”不動宮と活動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
セクスタイルのアスペクトになる場合のエレメント(四元素)は、基本的に”風と火”・”地と水”ですから、地は水の器になるり、火は風に煽られさらに燃え上がるように、異元素からの影響で相乗効果が期待できる関係です。
クオリティ(三区分)においても、基本的に”活動宮と柔軟宮”、”不動宮と活動宮”、”柔軟宮と不動宮”の関係が、無理なく有効に発動させる関係となります。
火星特有の対外的に自己を押し出す攻撃性が金星とのセクスタイルのアスペクトにより協力的な関係が出来ます。
金星の穏やかで愛想の良い雰囲気が積極的に現れるような感じです。
その効果もあって、男女間の対人関係は活発になるでしょう。
ここで言う男女とは、単純に「男性」と「女性」です。
必ずしも特別な関係の男女ではありません。
また、美意識や感性によるアイディアや情報が異質なところからの刺激を受けながら活発な活動に促します。
火星と金星 トライン 120°
オーブ(許容度数):6度
ソフトアスペクト トラインを上記の図で例えると…牡牛に金星が入り、山羊に火星が入っています。
エレメントは”火と火”、クオリティは”不動宮と活動宮”の関係です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
ソフトアスペクトのトラインでは、基本的に金星と火星のエレメント(四元素)が同じ元素となります。
調和のとれた関係で、さらにクオリティにおいても”活動から不動”に、”不動から柔軟”に、”柔軟から活動”へ矛盾なく流れます。
男女間の対人関係に調和がとれ、平和で穏和な関係です。
同じ元素の関係は非常に良く馴染みますから、金星の繊細さを火星がアバウトにしてしまいます。
それは、大きな欠点となる事はなく、楽天的な気質となります。
また、異質な元素からの刺激がないので、忠実な異性関係を守ります。
火星と金星 オポジション 180°
オーブ(許容度数):6度
オポジションのアスペクトを上記の図で例えると…天秤に金星が入り、牡羊に火星が入っています。
エレメントは”風と火”、クオリティは”活動宮と活動宮”の関係です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
オポジションのアスペクトでは、エレメント(四元素)が、”地と水”・”火と風”ですからお互いを活かす効果がある関係です。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
この為、互いの資質を促しますが過剰になる傾向が現れやすアスペクトです。
異性に対するアピールが一直線にターゲットに向かいます。
オポジションは外に向かう、過剰な自己表現を促します。
むしろ、アプローチ力は合よりも強いかもしれません。
金星が司る官能性を火星が刺激され、またその逆もあります。
その為、性的欲求だけに関わらず、その人における”人生の楽しみ”に対してコントールが困難になる可能性があります。
トランシットの火星とネイタル・チャートの金星 オポジション
自身の感受性が巡ってきた火星により刺激されます。
この時期の恋愛は、感情が過剰になる傾向があります。
また、金星は所有物を表します。
その所有物に刺激を与えようとしますから、ギャンブルにも熱くなる可能性があります。
いずれにしても、足の速い天体ですから現象としては一過性でしょう。
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火星と金星 スクエア 90°
オーブ(許容度数):6度
一目ぼれハードアスペクトのスクエアを上記の図で例えると…山羊に火星が入り、天秤に金星が入っています。
エレメントは”地と風”、クオリティは”活動宮と活動宮”の関係です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
このアスペクトは、基本的にエレメント(四元素)が、異元素同士(”地と風”・”火と地”・”火と水”・”水と風”)の関係となります。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
このアスペクトは、”一目ぼれ”しやすいアスペクトと言われています。
男性を表す火星と女性を表す金星が、異質な元素が反発し合う関係ですから、くっついても直ぐに離れるような関係です。
一目ぼれによるワンナイトラブだったり。
常に刺激を求めて浮気を繰り返したり…。
または、浮気性な異性を選んでしまう傾向もあります。