攻撃的な自己主張を司る ”火星” と
道徳心と包容力を司る ”木星” のアスペクト
火星と木星で形成するをコンジャンクション(合)0°、セクスタイル60°、トライン120°、オポジション(衝)180°、スクエア90°のパターンに分けて、そのアスペクトによる影響を紹介しています。
西洋占星術における 火星と木星のアスペクト(前書き)
火星の象徴は、力や攻撃性、性的なエネルギー・刃物・暴力・事故を表します。
人間の能力においては、自分の存在を対外的に押し出し、反発的で攻撃的な行動を司ります。
木星は、拡大と発展を司る天体です。
火星と木星のアスペクトは、火星の積極的な行動力を木星が発展させ広げる関係となるアスペクトです。
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目次
火星と木星 コンジャンクション 0°(合)
オーブ(許容度数):6度
トレンドを取り入れ上手に発動 強調のアスペクト、コンジャンクション(合)を上記の図で例えると…水瓶に火星と木星が入っています。
クオリティにおいても同じ活動宮です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
このように、コンジャンクション(合)のアスペクトは、同じ四元素(エレメント)で、同じ三区分(クオリティ)、同じサインで構成されるアスペクトです。
このような状況で起こるアスペクトですから、火星と木星が同化したような状態になりますが、火星の鋭さを緩和します。
積極的な行動が攻撃的ではなく、人当たりがソフトな雰囲気がある為、親しみやすさが現れます。
包容力を活動的に発揮するタイプです。
木星は、広がり発展を司る天体ですから、社会的に表現すると、”流行(トレンド)”です。
その木星とコンジャンクションする火星ですから、個人の活動や意志はトレンドに敏感になります。
傾向としては、積極的で活発な社会的野心をトレンドに活用します。
その結果、容易に財産をつくり上げますが、蓄財能力は劣る傾向があります。
ネイタル・チャートの火星とトランシットの木星 コン ジャンクション(合)
この時期は、チャンス到来になるでしょう。
また、この時期の人生観は、楽天的になりやすい傾向が現れます。
ただ、このアスペクトが、冥王星・海王星・天王星・土星のように木星よりも遠い天体からの横やり(ハードアスペクト)がない状態であることが条件です。
火星と木星 セクスタイル 60°
オーブ(許容度数):4度
上記の図の場合…山羊に火星が入り、魚に木星が入っています。
エレメントは”地と水”、クオリティは”活動宮と柔軟宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
セクスタイルのアスペクトになる場合のエレメント(四元素)は、基本的に”風と火”・”地と水”ですから、地は水の器になるり、火は風に煽られさらに燃え上がるように、異元素からの影響で相乗効果が期待できる関係です。
クオリティ(三区分)においても、基本的に”活動宮と柔軟宮”、”不動宮と活動宮”、”柔軟宮と不動宮”の関係が、無理なく有効に発動させる関係となります。
火星と木星のアスペクトは、少々過剰な活動になりがちのアスペクトですが、バランスの良い異質要素(エレメント・クオリティ)が働く為、過剰に働くことは少ないでしょう。
熱過ぎる・めんどくさいタイプにはならないでしょう。
アイディアや情報は、異質なところから用いることで自分の活動に活かすことが出来るでしょう。
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火星と木星 トライン 120°
オーブ(許容度数):6度
ソフトアスペクト トラインを上記の図で例えると…射手に木星が入り、獅子に火星が入っています。
エレメントは”火と火”、クオリティは”柔軟宮と不動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
ソフトアスペクトのトラインでは、基本的に木星と火星のエレメント(四元素)が同じ元素となります。
調和のとれた関係で、さらにクオリティにおいても”活動から不動”に、”不動から柔軟”に、”柔軟から活動”へ矛盾なく流れます。
風は世の中に広く自身の活動(人間関係や情報など)を広げようとします。
地や水では、着実に自身の野心を世の中に押し出します。
各元素で特徴はありますが、流れが調和しているため活動的で成功しやすいでしょう。
火星と木星 オポジション 180°
オーブ(許容度数):6度
過敏で過剰な行動オポジションのアスペクトを上記の図で例えると…山羊に木星が入り、蟹に火星が入っています。
エレメントは”地と水”、クオリティは”活動宮と活動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
オポジションのアスペクトでは、エレメント(四元素)が、”地と水”・”火と風”ですからお互いを活かす効果がある関係です。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
この為、互いの資質を促しますが過剰になる傾向が現れやすアスペクトです。
木星が司る広がり(トレンド)に対し、過剰に反応をし、衝動的になりやすい傾向があります。
その結果、時代に振り回されたり、賭け事に熱中したり、一獲千金のような儲け話に飛びつき、失敗や成功を体験するでしょう。
しかし、時代を敏感に読み取る為、企画力としては鋭く、自身の能力を発揮させる事もあります。
この場合も、時代の先を行き過ぎる可能性はあります。
ネイタル・チャートの火星とトランシットの木星 オポジション
リスキーな活動に走るやすい時期です。
ハイリスクな投資は控えた方が無難です。
ただ、心情的には一攫千金狙いになりやす傾向があります。
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火星と木星 スクエア 90°
オーブ(許容度数):6度
せっかちで行き当たりばったりハードアスペクトのスクエアを上記の図で例えると…牡牛に火星が入り、水瓶に木星が入っています。
エレメントは”地と風”、クオリティは”不動宮と不動宮”です。
(バックグランドが、ピンク:活動宮、黄色:不動宮、水色:柔軟宮)
このアスペクトは、基本的にエレメント(四元素)が、異元素同士(”地と風”・”火と地”・”火と水”・”水と風”)の関係となります。
クオリティにおいては、”活動宮”ならば活動宮同士のように同じクオリティです。
オポジションもクオリティにおいては、同じクオリティですが、スクエアの場合は横やりが入ったりアクシデントのような状況に陥りやすいアスペクトです。
アクシデント起こる原因としては、リサーチ不足だったり、物事を軽く受け止めているところがあるからでしょう。
決して、軽く受け止め取り組んでいるつもりはないのでしょう。
しかし、せっかちな性分の為、結果的そのようになるのでしょう。
そもそも、木星は拡大させる天体です。
そして、火星は衝動的な活動を司ります。
双方ともに慎重さに欠けています。
しかし、慎重で堅実的な行動をとると急激に元気がなくなります。