第11ハウス

第11ハウスは「仲間や組織」を通じて見つけ出す「理想や希望」に関わるハウスです。

11ハウス

ハウスの三区分…サクシーデント
ナチュラルハウスのサイン…水瓶座
サインのルーラー…天王星、サブルーラーは土星

第11ハウスの象意と解釈

友人や友愛、希望、理想、サークルやグループ活動のハウス

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対極のハウス

ハウスは、向かい合うハウス(対極の位置)は関連した意味合いを持っています。
第11ハウスと第5ハウスは、「楽しみ・喜び」です。

第11ハウスと第5ハウス

第11ハウスは「集団で共有する楽しみと喜び」そして対極となる第5ハウスは「個人の楽しみと喜び」。
人間関係においては、第11ハウスは「友愛」そして対極となる第5ハウスは「恋人」。

人生において、物質的欲求と同じくらい重要な「愛情欲求」を表します。
ネイタルチャート(出生図)における第11ハウスは「愛される(他者から受ける愛)」、対極の第5ハウスは「愛する(自分が愛を与える)」事を示します。

強い第11ハウス

太陽・月・水星・金星・火星は、個人的な性質に関わる「パーソナルプラネット」。
木星・土星は、社会生活と関わる「ソーシャルプラネット」。
天王星・海王星・冥王星は、集合的な無意識に関わる「トランス・サタニアン・プラネット」。

以上の10天体が一つのハウスに集中して在室すると、そのハウスは強化されます。

例えば、女性のネイタルチャート(出生図)場合では、第11ハウスに太陽(夫)と火星(男性)が在室すると「愛されたい」意識が強くなる傾向があります。
男性から愛されることに価値と重要性があるようです。

第11ハウスと第2ハウスのスクエア

第11ハウスの主星(カスプのルーラ)、もしくはハウスに在室する天体が他の天体とハードアスペクトを形成する場合、「自分は愛されない」と思い込みやすい傾向があります。

第11ハウスの他者から受ける愛と第2ハウスの自己価値との間でアスペクトがスクエア(90度)を形成しますから、その人にとって葛藤を感じます。

「愛されない」という不安から、その人の自尊心や自信に影響を与えたり、また、逆にその人の「自己価値」が人々に受け入れられなくて「愛されない」と感じるでしょう。

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第11ハウスと第10ハウス

ハウスで起こる出来事は、前のハウスからの影響もあります。

第10ハウスは「天職(仕事)・地位・野心」、次のハウスは第11ハウス「仲間や組織」。
双方ともに「組織」が絡みますから、似たような感じがしますが…
第10ハウスのナチュラルハウスのルーラーは土星ですから、社会的ルールに縛られた組織です。
第11ハウスでは、第10ハウスで得たモノをぶち破って、新たに独創的な組織を立ち上げるような事をいいます。

第11ハウスに天体の在室が多い方は、安定した雇用より独立起業する傾向があります。

例えば…
企業に勤めていた人が全てのノウハウと人脈を獲得した後、その企業を退社して独自のスタイルの会社を設立する。
NPO法人や社団法人のような組織が第11ハウスの象意にあたります。
また、第11ハウスの象意である人々から愛され必要とされなければ、この組織は成り立ちません。

他には、喜びや楽しみを共有する音楽を通じて「バンド活動」するグループ。

現代の社会では社会的ルールから逸脱しない(第10ハウス)価値観が標準的傾向があります。
一風変わった普遍的な感覚の第11ハウス的要素が強調されると排他的(変人・反逆者扱い)に扱われる可能性があります。

社会的に適性がなく、アウトローのような仲間が集まるグループも第11ハウスにの象意に属します。

 

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第11ハウスに天体がない場合

ハウスに天体がない場合は、ハウス・カスプのルーラーでリーディングします。
サインのルーラーについては下記の表をご覧ください。

  • 各ハウスのルールづけしている天体は「何か?」を捉える。
  • カスプのルーラーとなる天体が「どのハウスに在室しているか?」を把握する。
  • カスプのルーラーとなる天体が「どのようなアスペクトを形成しているか?」を把握する。

 

ホロスコープを読み解く重要なポイント!

ハウスのカスプのルーラーを捉えて、その天体がホロスコープを読み解くことは非常に大切なリーディング方です。

各ハウスのカスプルーラーとなる天体が在室するハウスで起こる連鎖は下記のリストからご覧ください。

ハウス内に天体がない場合のリーディングについては、第2ハウスの一例ですが、こちらご参考ください。

 

第11ハウス・カスプのルーラー

各サインのルーラー(支配星)は以下の通りです。

  • 牡羊座=火星
  • 牡牛座=金星
  • 双子座=水星
  • 蟹座=月
  • 獅子座=太陽
  • 乙女座=水星
  • 天秤座=金星
  • 蠍座=冥王星、サブルーラーは火星
  • 射手座=木星
  • 山羊座=土星
  • 水瓶座=天王星、サブルーラーは土星
  • 魚座=海王星、サブルーラーは木星

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第11ハウスに在室する天体の意味

同志との喜びと希望のハウス
第11ハウスが示す状態を知るには、第11ハウスのカスプとハウスに在室する天体によるアスペクトの状態を知ることも大切です。

これより以下は、ネイタルチャート(出生図)の第11ハウスに在室する天体の場合です。

第11ハウス 太陽

社会的な仲間づくりが生き甲斐に
ネイタルチャート(出生図)の太陽は、人生の目的を示し、エネルギーの発信源です。
自己表現を司る太陽は第11ハウスでアイデンティティを確立が表す「未来への希望」を仲間との活動の中で託ししていきます。

同じ意志や思想を持つ人々と集い、その活動を通じて自己を表現しつつエネルギーを注ぎます。
第11ハウスの太陽は閉鎖的な環境や古い風習など嫌いますから、改革や刷新にエネルギーを使います。

ハードアスペクトが優勢に作用すると私利私欲の為に友人や仲間を利用する傾向があります。

第11ハウス 月

仲間と過ごす事が安心感に
ネイタルチャート(出生図)の月は、その人の欲求や居心地の良さを表します。
第11ハウスが示す「親しい友人やグループ」と行動を共にすることが、欲求であり居心地の良い環境です。
その欲求と環境が満たされることが「安心感」となります。
仲間との関わりにおいては、家族的なスタイルとなる傾向があります。
自宅に友達を集めてたり、仲間内には私生活をのぞかれることに抵抗がありません。
逆に閉鎖的なスタイルで家庭を守るような主婦には向かない。

人生の目的や希望は気分てよって変わりやすい。
行動を共にする仲間からの影響を受けやすく、その反面、不平不満も多くなる。

第11ハウス 水星

仲間を通じて知的好奇心が満たされる
コミュニケーションと情報処理・分析を司る水星は、グループの中で活発に発揮されます。
一人でコツコツ何かを学ぶようなスタイルよりも、同じ目的を持つグループからの刺激やディスカッションなどから得ることが多いです。
自分の未来を刷新する為の交流会や勉強会に参加することで、知性的な友人とのご縁があるでしょう。
メールやSNSを通じて連絡を取り合ったりしますが、クールで付き合い方をします。

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第11ハウス 金星

趣味のグループの中で満足感を得る
「愛と美」示す金星は、その人の快楽的な趣味や好みのモノや愛情運も表します。

同じ趣味の仲間を通じて文化的な交流を好み、その交流を通じて楽しみや利益もある。
グループ内の人々に対しては愛想が良く人気もありますから、友達も多いでしょう。
自分の楽しみを人と共有することを好みますから、私生活がオープンな状態になりやすいでしょう。
秘密を保持できな事にもなりやすいようです。
芸術的な才能を持っている友人。
グループ内の交流の中で恋愛チャンスが発生する。

第11ハウス 火星

グループ活動に意欲を燃やす
ネイタルチャート(出生図)の火星は、その人のエネルギーを対外的に押し出します。
この場合、第11ハウスが象徴する事柄にエネルギーを使用します。

その人の情熱は、志が同じ仲間の中で発揮します。
力強いエネルギーは、積極的で攻撃的です。

火星特有のリーダーシップな気質を対等な人間関係の中で押し出します。
過激な意見だったり、過激な活動はグループ内で問題が勃発する可能性があります。
ハードアスペクトが優勢に作用すると友人と口論が多くなるでしょう。

第11ハウス 木星

仲間を通じて精神的成長
グループや組織的な関わりにおいて高い適性があります。
高い理想や希望を持つ団体の中で、地位が高い人を友人や外国の方を友人になるでしょう。
その関わりの中で、精神的・物質的にも発展します。

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第11ハウス 土星

時間をかけて築く仲間
土星はその人のシャドーの部分で、乗り越えるべき課題でもあります。
実利主義な土星が第11ハウスの「理想主義」の中に在室するのですから、第11ハウスの土星としてはジレンマを抱えるでしょう。
多くの人々との交流と一風変わった空気感は抵抗を感じることもあるようです。
克服するテーマではありますが、土星なりの交友スタイルを築きます。
友人は少なめですが、時間を掛けて堅実な長い付き合いをします。
ソフトアスペクトが優勢であれば、誠実で年上の友人に恵まれます。

第11ハウス 天王星

個性的なグループ、変動の激しい交友関係
第11ハウスのナチュラルハウスのルーラーは天王星です。
天王星が司る「改革と独創性」が色濃く現れる傾向があります。

交友関係おいては、年齢・性別・職業・国籍をもバラバラであっても平等に関わります。
一風変わった仲間やエキセントリックな人脈との関わりから強く影響を受ける。
ただ、その友人関係が唐突的に変化することも多いでしょう。

第11ハウス 海王星

理想と幻滅が混在する交友関係
自由な生き方をしている友人が多く、自身もその仲間に加わっているでしょう。

友人との関係は信頼性に欠け、トラブルも生じやすく、理不尽なことに巻き込まれる可能性があります。
しかし、友人に対して犠牲的精神で尽くす傾向があります。
結果的に、正しい判断から逸脱し、精神的に消耗することになるでしょう。
ハードアスペクトが優勢であると、友人に騙されたり、利用されることもあります。
第11ハウスの状態が良く、他の天体とのアスペクトも良い状態であれば、未来を引き寄せる力、先見の明にも恵まれるでしょう。

第11ハウス 冥王星

仲間から人生の根底的な影響を受ける
冥王星の象意である「破壊と再生」のエネルギーが発揮されます。

仲間や友人の中で固い結束を築こうとします。
自分の理想とする未来像に向かって、どんな困難でも向かっていきます。
友人関係は多種多様で影響力の強い人との出会いがあります。

ハードアスペクトが優勢な場合、仲間が突然敵となったり、友人からの深刻なトラブル、団体からの追放などの危険性もある。

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