第10ハウス

「天職・地位・野心」を表すハウスです。
心理占星学では「母親」を表すとも言われていますが、基本的には「父親」を象徴するハウスです。

ハウスの三区分…アンギュラー
ナチュラル・ハウスのサイン…山羊座
サインのルーラー…土星

第10ハウスの象意

  • 社会的地位と名声
  • 独立・自営、天職
  • 達成、社会的野心

象徴する人物

  • 父親
  • 上司・目上

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ホロスコープにおける「仕事」のハウス

人生における「仕事」は非常に大切で重要な事柄です。

ホロスコープ上で「仕事」に関わる主なハウスは、第2ハウス「所得」・第6ハウス「ルーティーンワーク(雇用)」・第10ハウスでは、生涯をかけて成し遂げる「ライフワーク(天職)」表します。

2・6・10の各ナチュラルハウスのサインは、第2ハウス=牡牛座、第6ハウス=乙女座、第10ハウス=山羊座で、エレメント(4区分)は「地のサイン」です。

地のサインは、五感を通じて現実に形あるものを認め、それを重要視する「感覚機能」のタイプです。

確実に安定的な向上と成果を求められるのが「仕事」です。
「絵に描いた餅」では、人々から必要とされず、評価も得られません。

基本的に「地に足がついている」気質が基盤に必要なであることが現れています。

第10ハウスのカスプ「MC」

第10ハウスのカスプ(ハウスの境界線)は、MC(Medium coeli) と言います。

ホロスコープのハウスを区切る「カスプ」の中でも最も重要なカスプ、アセンダントとディセンダント(地平線)、MCとIC(子午線)です。

第10ハウスのカスプである「MC」に近い天体を「カルミネート」と言います。
その人のホロスコープ(出生図)を読み解く際には重要な天体の一つです。

MCは、その人の職種や肩書を表す「社会的外見」です。
「個人的外見」はアセンダントです。

第1ハウスから第10ハウス

ハウスで起こる経験は途切れることなく、流れるように連動しています。

第1ハウスから始まり第9ハウスまでに社会から受けた影響を自分なりに理解しました。
次のハウス「第10ハウス」では社会へ向けて発信することで現れる「結果」です。

第10ハウスの状態(インターセプトなど)、他の天体とのアスペクトや天体の品位などを考慮してキャリアや天職を見つける手がかりを読み解きます。

第10ハウスのナチュラルハウス

第10ハウスのナチュラルハウスのサインは山羊座でから、ルーラーは土星です。

土星は、「試練・努力・忍耐」を司る天体です。
時には無駄なモノを手放すことを促し、制限や縮小も与えます。

土星は、試練から逃げたり、努力を怠り、忍耐を避けてズルをする事を許さないのです。
しかし、全てをクリアした者には、確実に「結果」を授け、さらに安定を促してくれます。

ホロスコープの未来予知で、ネイタルチャートのMCにトランジットの木星が重なった時やプログレスの月がMCに重なり第10ハウスに在室する頃は好機とされていますが…
「結果」を得られる時期であります。

当然のことですが「結果」は「原因」を起こさなければ「結果」に恵まれません。

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対極のハウス

ハウスは、向かい合うハウス(対極の位置)は関連した意味合いを持っています。
個人のホロスコープで身近なところでは、第10ハウス(父)と第4ハウス(母)です。

第10ハウスと第4ハウス

子午線は「集団性」を象徴しています。
その子午線をカスプとするハウスは、第10ハウスと第4ハウスです。

第10ハウスは「社会的集団」で対極の第4ハウスは「個人的集団(家庭)」です。

この両ハウスに天体が在室すると、社会(第10ハウス)と家庭(第4ハウス)のオポジションが形成されます。
この場合、子供の頃に親から受けた躾や仕方なく受けた刷り込みが、個人的集団の影響が社会的集団へ影響を与えます。
結果的に社会での仕事に影響を与えます。

ただ、このオポジションだけで判断するのではなく、他の天体とのアスペクトも考慮しながら、影響によるメリットとデメリットなどを判断します。

ハウスで起こる原因

ハウスで起こる出来事は対極だけが原因ではありません。
前のハウスからの影響もあります。

第10ハウスに入る天体が良く(もしくは天体がない)ても、その前の第9ハウスの状態が厳しい場合、第10ハウスに影響を与えます。

ほんの一例ですが…

第12ハウスに在室する月が第9ハウスに在室する天体からアフリクトされているネイタルチャートの場合。
(アフリクトとは、凶星(Malefics)と言われている天体とのハードアスペクト)
(凶星(Malefics)とは、火星・土星・天王星・海王星・冥王星の五天体)

精神性を示す第9ハウスのマレフィック天体とスクエアの月との間で葛藤を引き起こします。
その為、大衆心理などを上手に受け止める事が出来ず、結果的に社会貢献として発揮する(第10ハウスで活かす)ことが困難になる場合があるでしょう。

しかし、このようなアスペクトは人間の成長において「とても重要」です。
困難を乗り越えることで人は成長します。

第10ハウスに天体がない場合

ハウスに天体がない場合は、ハウス・カスプのルーラーで見ます。

ハウスに天体はないハウスの見方ついては、こちら第2ハウスの一例をご参考ください。

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第10ハウス・カスプ

各サインのルーラー(支配星)は以下の通りです。

  • 牡羊座=火星
  • 牡牛座=金星
  • 双子座=水星
  • 蟹座=月
  • 獅子座=太陽
  • 乙女座=水星
  • 天秤座=金星
  • 蠍座=冥王星、サブルーラーは火星
  • 射手座=木星
  • 山羊座=土星
  • 水瓶座=天王星、サブルーラーは土星
  • 魚座=海王星、サブルーラーは木星

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第10ハウスに在室する天体の意味

天職・地位・野心のハウス
第10ハウスが示す状態を知るには、第10ハウスのカスプ(MC)とハウスに在室する天体によるアスペクトの状態を知ることも大切です。

これより以下は、第10ハウスに在室する天体の場合です。

第10ハウス 太陽

地位や社会的成功を得る為に野心的に仕事に取り組みます。
仕事運は強運で、太陽サインに関連する職種で成功するでしょう。

ホロスコープのネイタルチャート(出生図)が女性の場合、父親からの影響を強く受けている傾向があります。(ファザコンだったり、年上の男性好みだっり)
また、太陽は「夫」を象徴しますから、夫が社会成功する、若しくはステイタスの高い相手を夫に選ぶ傾向もあります。

ナチュラルハウスのルーラーが土星ですから、努力を怠ると結果は得られません。
太陽は自分で自分を創り上げる天体です。
太陽の発達年齢域の時期(26歳~35歳)に、しっかり人として成長するような努力を行う事が必要です。

第10ハウス 月

「大衆から愛されたい」欲求が「親しみやすさ」として社会的に活かされますから、仕事を通して親しまれることを強く願います。
また、仕事の成功や社会的地位が心の安定につながります。
従って、他者からの評判がとても気になり意識しています。

月は「大衆」や「女性」を示す天体です。
大衆や女性から必要とされる職種で人気を得て成功するでしょう。
サービス業や人気商売、インテリアや芸能関係にも適性があります。
ただ、月の満ち欠け(変化)が、第10ハウスの「仕事」に影響を与えますから、転職や盛衰があります。

月は「母」を表す天体ですから、母親からの影響が仕事に反映される傾向があります。

第10ハウス 水星

知的能力で社会的地位や名声を得たい傾向があります。

頭脳的な労働で「書く・話す・教える」または、「分析・調査・情報処理」といった分野の仕事に適性があります。
水星が象徴する「移動」にも関わりますから旅行や交通関係なども適性があります。

仕事上の変化や出張による移動も多く、むしろその方が良いかもしれません。
変化のない仕事や一箇所でじーっと留まるような単調な仕事はあまり好みません。

仕事は器用にこなせるのですが、変化を好む傾向があるので転職も多くなりそうです。
ネイタルチャート(出生図)の土星(特に逆行の土星)とハードアスペクトが優勢な場合はその傾向が強くなりやすいようです。

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第10ハウス 金星

金星は、快楽的で好きなことを表す天体です。

第10ハウスの金星が在室すると自分の好きな事や好きな人々と快適な環境で楽しく仕事したい傾向が強いでしょう。
また、自分を華やかに魅せる事を好み、「ステータス=美しさ」といった意識もあります。

その意識を活かすことが出来る仕事、芸術や芸能・ファッションやサービス関連に適性があります。
女性からの人気や援助、雇用条件にも恵まれるでしょう。
その反面、ハードワークや見た目に汚れやすいような仕事は避る傾向があります。

第10ハウス 火星

火星が第10ハウスに在室すると社会生活において地位と名声を獲得するために野心を燃やす高いブライドの持ち主です。
ただ、ステータスを獲得する方法が好戦的だったり、自己主張が強過ぎて協調性に欠ける傾向があります。
その為、周囲から反発や中傷されることあるでしょう。
他者を押しのける競争心を活かすことが出来る職場では能力を発揮する事ができます。

自分の実力を試す為にリスクの高いチャレンジをする。
行動力がありますから、担当部署としては企画・営業に向いています。
業界としては、スポーツ関連・政治家・科学や技術方面の適性もあります。

第10ハウス 木星

地位の向上と出世、さらに親からの援助にも恵まれます。
協調性を必要とする仕事やマネジメントに適性があります。
マニアックでコアな仕事であっても、その事柄を発展させて人々に広めることを成し遂げるでしょう。

職種においては、どの職種に就いてもそれはそれなりに成功します。
これも木星的象意でしょう。
その作用は、職業選択にも作用し、業務上にも作用します。
その為、「的」を絞りにくくなる傾向があります。

大吉星と言われる木星ですが、木星は「発展や拡大」を促す天体です。
物事の良し悪しを分別して、その人に都合よく「発展と拡大」を促すような天体ではありません。

アスペクトを形成している木星は他の天体との連携で機能を発揮します。
アスペクトがソフトに働けば、その作用なりの「発展と拡大」を促します。
ハードアスペクトの場合も同様に作用しますが…
印象としては「雑っ!」な感じになります。

第10ハウスに在室する木星がハードアスペクトが優勢に作用しているネイタルチャート(出生図)であれば、仕事に対して楽観的で大雑把になる傾向があります。

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第10ハウス 土星

土星は、その人のシャードの部分であり、乗り越えるべき部分です。

ザックリいって「人生の目標」です。

第10ハウスに土星が在室するわけですから、権力欲が強く、野心も強いです。
さらに持続力もありますから、時間がかかっても成し遂げようとします。
そのスタンスとしては、社会的常識や価値観からはみ出さずにキャリアを築いていきます。

土星は「減らす」を促しますから、地位向上の為に無駄な人間関係や無駄な事柄は省きます。
必要な資格や自分を引き上げるモノは何でも取り入れます。

ハードアスペクトが優勢に作用すると地位や権力獲得において、かなりのイバラの道となるでしょう。
また、高い地位からの急転落の危険性もあるでしょう。

第10ハウス 天王星

天王星は普遍的で独創性を促す天体です。
その作用を第10ハウスで発揮します。

独立心が強く、仕事においても独創的です。
その独創性は、未知なものであったり、普遍的過ぎて一般的には受け入れがたいモノであったりします。
会社や職場を刷新することにおいては能力を発揮できますが、不安定要素につきまとわれます。
従って、仕事や地位の変化が激しくなる傾向があります。
また、仕事への取り組み方の一風変わった取り組み方を行います。

第10ハウス 海王星

海王星は夢やぼんやりしたモノ、曖昧さを促す天体です。
「天職・地位・野心」が曖昧になりがちです。
ただ、曖昧な事柄を扱う能力を第10ハウスで発揮します。
感性や霊感が必要な職種。
人を癒したり、夢を与えるような芸術的な関連の職種(ミュージシャン・芸能など)に適性があります。

仕事に対する姿勢においては、常に理想を持っていますが、現実離れしていたり、努力を怠る傾向があります。

ハードアスペクトが優勢に作用すると職業的キャリアを積む上で、混乱や陰謀に巻き込まれる可能性があります。

第10ハウス 冥王星

中途半端はあり得ないそれが冥王星です。

仕事はトコトンやるのは良いのですが、周囲の人々や環境を考えない傾向があります。
その為、周囲から誤解を受けたり、反発を招くこともあるでしょう。

個性が強すぎる為、独立をして自営する方が適しています。
また、冥王星の象徴する「根底的」な部分にメスを入れますから、敵味方がハッキリ現れます。